頸城コッペル2号機(4)ならし効果2020年06月02日 22:43

 ギアのならしの前後比較を簡単に動画でまとめました。ちょっとピンボケですみません。動画をスローで見てみると、ならし前は、前進0.93V、後進0.53Vで起動していたのが、ならし後は前進0.55V、後進0.34Vで起動できるようになりました。



 このIMONモータは低速域の回転(トルク)が良いのが特長ですが、それにしてもよく粘ります。実際には、ロッドや集電ブラシの抵抗が支配的に効いてくるので、どのくらいの低速性能が出るのかは、これからの楽しみです。蹴りだしがジワっとなってほしいものです。

頸城コッペル2号機(3)正面から眺めると2020年06月02日 01:18

 コッペル正面ですが、模型化したものと実物図面の比較です。
一番右が実物図面、真ん中が模型化。一番左は、それのシリンダ幅を詰めたバージョンです。
 描画線の太さでも印象が異なるのですが、タテ方向のシュッとした感じが、実物と違うのがわかると思います。
 一番左に近づけたいわけです。できるでしょうか?


頸城コッペル2号機(2)2020年05月31日 23:32

 シリンダ幅の課題ですが、シリンダのピストン穴をオフセットするのは、見た目や加工を考えると最大0.5mmくらいが限度のようです。しかも、受け座は作り直さないといけません。
 シリンダをキャプチャしPhotoshopで加工し印象をつかみます

しかも、飛び出している部分が約1.25mmなので、まだまだ厳しいですね。考えてもあまりよい解決策がでてこないので、とりあえず製作しながら考えることにします。あきらめるかも...
 まず主台枠にギアフレームをハンダ付けします。主台枠は、ウォームギアを隠すため、灰箱部分が省略されているのですが、この部分を欠きとります。
           上がオリジナル、下が加工後

また、後でギア調整で苦労したのですが、ギアフレームを取り付ける前にギア軸がスムースに転がるか、嵌めあいを確認していた方がよさそうです。
 前部床板を取り付けた時点で、ギアと車輪を入れて、転がりを確認しました。ギアも車軸もキツキツで回りません。ギアフレームに少しハンダがまわってしまったようで、時計ドライバを加工したキサゲで削りとります。車軸穴は、丸やすりと耐水ペーパで慎重に拡げます。ギアも車軸も働輪押さえ板を閉めると干渉して回転が渋くなるので、ギアの押さえの突起をこれも慎重に削ります。働輪側は、車軸穴をほんの少し上方向に拡げました。これで、干渉はほとんどなくなりました。
 キャブ床板とモータを取り付けて、まずは基本的な動作確認です。精度のよいキットなので、一発でスムースに回ってくれます。しかし、若干引っかかるようなこともあります。
 あたりを取るので、一応組み方が変わらないようマークした

 今野さんところから頒布された潤滑油ベルハンマーがあったので、やや多めに塗って、連続運転であたりをとることにします。前後それぞれ約2時間ほど回しました。オイルは黒く汚れています。
        慣らし中。約9.0Vでおこないました。

 その間、キャブをこさえることにしました。いも付けなんですね。しかも、正面からみると側板の端面が見えてしまいます。リベットが近いので、この端面を平滑にする作業ができません。みなさん、どうしているのでしょう。
 いも付けは苦手です。ミイラのようにテープを貼って仮固定


 あたりを取ると、動きが滑らかになりました。慣らし前は、約0.7~1.0Vで走り出したのですが、慣らし後は約0.4~0.8Vで走り出すようになりました。モータ直結の給電で、ロッドも集電ブラシもないので、一番よい条件での動きだと思います。

頸城コッペル2号機(1)2020年05月27日 00:50

 頸城コッペル2号機にとりかかることにします。ちょっと気になっていた前からみたプロポーションを調べてみました。
 コッペルと言えば、金田茂裕氏の「O&Kの機関車」なのですが、本棚調べても見当たりません。実家に置いているのかな。新型コロナでまだ移動も自粛だし..それで臼井茂信氏の名著「機関車の系譜図」を捜し出しました。コッペルの項に載っていました。永遠のエリーゼとキャプションの入った正面写真。大判フィルム(暗箱?)で撮られたのでしょうか、大判特有の空気感ときれいなボケの写真です。シュッとした佇まいがたまりません。図面も掲載されていました。

          赤がIMON取説、青が系譜図 

 それで、この図面とIMONコッペルの取説の図面を加工して比較してみました。やはり、実物のシリンダはキャブ幅に収まっていますね。模型はタイヤ厚が2倍くらいあるし、ロッドも厚いし、シリンダ幅を広く設計するのはいたし方ないですね。きっと、かなり苦心された設計部分ではないかと思います。側面図でもビミョウにずれている箇所があります。図の出自もよくわからないので、あくまで参考程度に。
 しかし、シリンダはなんとか収まらないかなぁ、と思案中です。シリンダ幅を縮めてのピストン棒受けはオフセットさせるとか、タイヤやロッドを薄く削るとか、いっそのこと6.5mmに改軌するとか..いろいろ妄想しているうちに夜が更けてきました。

KATO ポケットラインパワーユニット到着2019年12月04日 23:46

 きょう帰ってみたら、ヨドバシに予約していたKATOポケットラインのパワーユニットが届いていました。チビ凸用とチビ客車用を各1式を購入。
 旧ユニットは手元にないのですが、むかしナローの下回りに使ったときは、集電不良やギクシャク感に悩まされました。このニュータイプは、コアレス+フライホイールで、かなりのスローや滑らかな走りが期待できます。さっそく走行テストを開始です。
 YouTubeにアップしたので、実際は、それをご覧になるのが一番ですが、ウワサどおりに、良い走りをしてくれました。

 超低速域では、若干ギクシャク感があるのですが、それ以外は全体的にとても静かで滑らかに走ります。
 ポイントやレールの汚れを想定して、12mm幅のセロテープを片方のレールに貼ってみましたが、スローでも影響なく走ったのはさすがです。まだ分解していませんが、台車のように3点支持になっているため、レールの追随性が良いようです。
 週末に、分解してDCCデコーダとの相性も調べてみようと思います。