めざせ!燕岳~常念岳~蝶ケ岳(3日目)2019年11月03日 23:09

 夜半にひどい風が吹いていたのは、おぼろげながら覚えているのですが、疲れていたのかぐっすり寝てしまい、朝食を食べるため自炊広間に下りた頃には、ほとんどの人が食事を済ましている状態でした。寝姿は上はユニクロダウン、下はメリノウールのタイツにモンベルのダウンパンツで、少し暑いくらい。
 すっかり出遅れたので、朝日を拝むこともできずです。6:25頃小屋を出て、大天井岳に登ります。
        大天井岳頂上から槍を望みます

もう、誰もいませんね。頂上で朝日があたる槍ヶ岳を拝みます。きょうも、気持ちのよい天気になりそうです。頂上から小屋に降りて、トイレとか行って7:10頃出発です。もちろん、アイゼン装着。
   空の深いブルーがいいです。大天荘を見下ろします。

           まだまだ、雪道が続きます

           遠くに富士山が見えます

 東天井岳を過ぎた頃から、雪も少なくなりアイゼンをはずします。岩場のセクションは、東側だったので雪がなく普通に歩けたのですが、これが凍っていたぞっとします。岩場では、たすきがけしているカメラがプラプラして、邪魔なんです。なんかよい方法はないもんでしょうか。遠くに、白い常念岳らしきものを臨みます。美しいです。でも、これを登るんかい!
  正面に常念岳です。結構下って、また登るのです。

 ハイマツの樹林帯を下って、9:40頃常念小屋に到着です。コースタイム2:20に対して、2:30です。ここまでで思ったより、スポーツ飲料水の消費が多く、新しく500ml作るはめに。また、屋外のトイレを借りようしたら、いままさに閉鎖したところで、小屋を使ってくれとのこと。靴を脱いだり、100円払ったりと、余計な時間をかけてしまいました。出発したのが10:15頃、予定より+25分です。目の前にそびえる常念岳に取り組みます。だんだん凍った雪が増えてきたため、アイゼン装着。ごつごつした岩斜面をゆっくりと登っていきます。空のブルーがきれいです。
    山頂手前の三俣への分岐点。空と雪のコントラスト。

かなりバテバテで山頂2857m到着。常念小屋から391m登っています。11:35です。休み休みきたつもりですが、コースタイムでした。先が長いので写真を何枚か撮影して11:45頃、下山開始です。
標高差400mの岩場の急な下りです。登ってきた斜面と様相が全く異なり、雪のかけらもありません。日差しも暖かく、汗ばむくらいです。ここから、今日の宿泊地の蝶ケ岳ヒュッテまでは、4時間くらいでどちらかといえば下っていくので、楽勝かと思っていたら...↓これはアップダウンが結構あります。
       ほぼ正面の尾根にきょうの宿泊地が見えます

 実際に写真のとおり登っては下るの繰り返しの、長くハードは道のりでした。しかも、天気が曇ってきて、やあな雰囲気にもなってきました。
 常念を下った地点。風の強さを表している。きょうは無風。

 2592m地点(14:30)、2462m地点(14:55)を通過し、蝶槍(15:45)を越えて小屋が見えて、ようやくホッとしました。横尾分岐で16:07。3:35のコースを4:25もかかってしまいました。途中で寝ていたのか?と思うくらいの遅さです。昼メシは行動食だけだったので、シャリばてしたのか?とにかく足が動きません。
      左手の尾根上のかわいいトンガリが蝶槍です

 そこから小屋に向かっていると、携帯が鳴り始めました。蝶ケ岳ヒュッテからです。しかし、すぐに電池切れ。バッテリーを交換して、電波の通る場所でかけ直すと、「今どこですか?」との問い。う~ん、どこだろう」言っていたら小屋前に到着。ご心配をおかけしました。16:40頃の到着。
 
         ヒュッテの手前の標識(2664.3m) 16:38 

当然、一番最後の到着だったのですが、部屋は、20人くらいが寝られるベッドの2階部分を独り占めすることになりました。夕食のため自炊部屋に向かったのですが、玄関を入った6畳くらいの土間のような場所にテーブルがあり、そこで食事をするようです。しかも、照明がないので暗い。反面、談話室となっている広間では、コンロは使用禁止になっているのですが、ストーブがガンガンに燃えていて、暖かいのです。とりあえず、ビールを頼んで、一人乾杯です。しばらく、そこでまったりと飲んでいると、ストーブで沸かしたお湯で自炊をしている人がいることに気がつきました。こういうのありなんですね。すぐに、わたしも真似して自炊です。
同じテーブルの人と話すと、同じ大天荘から来た方でした。聞くとほぼ同じ時刻に出発していて、15時には着いていたそうです。はやっ!大天荘ではテントだったのですが、夜半の強風でポールが折れて、今日は小屋泊まりにしたそうです。また、大天荘で同室だった若者くんにも再開できて、これまで登った山の話などしました。こういう会話は、なかなか楽しいです。ほぼみなさん、すさまじく登山されている方たちでした。
 独り占めのベットで眠ります。明日は下るだけなので、楽勝なのです。
      今にも降り出しそうな穂高連峰、涸沢を望む
           (この記事は、2020年2月11日に執筆しました)

めざせ!燕岳~常念岳~蝶ケ岳(1~2日目)2019年11月02日 23:23

 11月1日~4日で、北アルプスの燕岳~常念岳~蝶ケ岳を縦走してきました。私にとっては、初の北アルプス縦走です。備忘録的に書いているので少々長いです。
 10月の下旬に雪が降り、一部ルートではアイゼン、ピッケルが必要との情報。当初テント泊を考えていたのですが急遽小屋泊に変更し、6本爪の軽アイゼンとピッケルを購入しました。
 1日目(1日)は、深夜バスで中房温泉の登山口に移動です。車内の混み具合は8割方でしたが、ほとんど眠れませんでした。

 2日目(2日)5:15頃到着。標高1462m。トイレなど行って、身支度します。結構寒いので、ハードシェル(実はゴアカッパ)を着込みます。5:40頃登山開始。3大急登と言われているらしく、すぐに暑くなりインナー+シャツだけになりました。途中で、おにぎり食べたりして、8:20頃合戦小屋に到着。疲れがたまってきました。しかし、天気は快晴です。合戦小屋を越えると、植生が変わって、樹木が低くなってきます。槍が見えたりして、テンションあがってきます。この時点、まさかあの白い山に登るとは思ってもいないのです。
  燕岳まで2.3km地点(8:53) 遠く正面に白い山と右手に槍

 9:50頃、燕山荘到着です。標高2685m。約1200m登ってきました。ここまでは、雪はほとんどなしです。しかし、最後はかなりへばっていました。コースタイムは4:05~4:20なので、ほぼオンタイムですが、これが限界です。
       後ろに燕岳。ここでテント泊もよさそうです。

 荷物をデポして、燕岳を往復します。ここは一部雪が着いていますが、アイゼンなしで大丈夫でした。

 写真を撮ったり、昼メシ(カップ麺)食べたり、小屋のトイレを借りたりしていると、結構時間を取ってしまいました。山頂往復も入れて2時間近くも滞在していました。予定より+30分。12:40頃に出発、きょうの宿泊地、大天荘を目指します。
    振り返ると、左に燕岳、右に山荘が見えます

 ここからは、北アルプスの展望を右手に見ながら、ゆるいアップダウンが続く気持ちのよい尾根道を歩きます。気温もあがってきて、よい気持ちです。景色のよいところで、小休憩を取りながら進みます。ところで、さっきから気になっていたのですが、目の前の白い壁がだんだん近づくのですが...地図で確認すると(今頃か)、どうも今日の宿泊地はあの斜面を登らないといけないようです。
    白い斜面に上の黒い四角が、今日の宿泊地

14:45頃、切り通し岩の手前で、アイゼンを装着。肩にかけていたミラーレスカメラもザックにしまいます。この先、ちょっとした岩場とはしごがあるためです。雪のトラバースは始めてで戸惑い気味だったのですが、ちょうど山慣れした感じの若い女性二人組がいたので、後ろをつかせてもらいました。
が、あっという間においていかれました。幸いなことに、雪がある程度深くて凍っていなかったのと、トレースがしっかりあり、比較的歩きやすかったです。しかし、左側は、下まで平らな斜面が続いており、滑落すると大変なことになるので慎重に進みます。
なんと! 雪道の上にクモがいるではないですか。でも足が4本?

       前に女性2人組、もうこんなに離されました

 まあ、息が切れること。写真を撮りながら休む、を繰り返して、15:40頃ようやく大天荘に到着。コースタイム2:55に対して、3:00でほぼオンタイムでした。
 小屋の中は暖かくほっとしました。ひと部屋は3人です。ビールを飲みたいところですが、最終日までがまんすることにしました。広くて暖かい広間で、自炊できます。水も無料。乾燥室もフル稼働。トイレもきれいです。とても快適な小屋です。日没を撮影して、カップ麺と五目ごはんの夕食をとって眠ることにします。
    雪上のテント、次回はやってみたい。ツェルトの人も!

            槍ヶ岳に日が沈みます

          快適な大天荘。疲れがとれました。

          (この記事は、2020年2月11日に執筆しました)

曲げるもの2019年09月22日 23:46

 3連休の2日目、昼過ぎまで晴れていたのですが、台風接近で午後から曇り、夕方から小雨が降ってきました。こんな、工作日和?な時は、やはり工作するに限ります。
 φ4.0mmのステンレス線を曲げる必要がでてきて(ギアボックスとは関係ないんです)、いわゆるベンダーをこさえてみました。これも先人達がいろいろチャレンジしていて、建築資材の「とも羽子板」というのを2枚使って、簡単にこさえることができる(らしいです)。
 先週末からそう近くないホームセンターに行って探したのですが、コーナンさんには扱いなし。ケーヨーD2でようやく探すことができました。思っていたよりお高く、羽子板1枚343円×2、8mmボルトナットワッシャーセット108円で計794円也でした。ネットの作例では、200~300円だったんですが..

 しかし、ホームセンターの名前はおもしろいのが多いです。結構気に入っているのが、ビーバートザンです。ビーバーは登山しませんよね?箱根登山鉄道の一部門が発祥とのことです。
 買ってきた羽子板の穴は約7mmのため8mmに拡張します(最近こういうのが多いなぁ)。8mmのドリル刃がなかったので、中華6mm刃を電動ドリルにつけて、斜めにこじらせながら、拡張します。乱暴なやり方ですが、切削油を多めに付けながらやると1箇所2~3分で拡げることができます。副産物ですが、よい塩梅に拡張するとボルトのねじ込みも可能となります。
 できあがりが、これです。

 さっそく、ステンレス線(SUS303)を曲げてみます。ギアボックス用に買っていたφ3.0で試します。あっ、そんなに力も必要なく簡単に曲がります。曲げたいポイントをぶれなく曲げられます。
 特に意味はありませんが、元にも戻せます。
ただ、曲げるだけの道具なんですけど、小一時間楽しみました。

めざせ富士山2019年09月07日 21:16

 9月6~7日で、富士山に登ってきました。3年ぶりの3回目になります。1回目は雨、2回目は仲間が高山病になったりと、いまだ山頂でご来光を拝めていないのです。そして、山小屋が閉まる最終週末、天候もよさげで、もうここしかない!というシチュエーションです。
 前回は、遅めのスタートになり、ハイペースで登ったため、高所順応がうまくいかなかったり、バテバテになった仲間たちがいたので、今回はゆっくり目のペースにしたのですが…みなさん調子良く登られて、吉田口五合目から5時間ほどで八合目の富士山ホテルに到着です。影富士や、黄昏れていく下界も見えたりと、心地よい時間です。


 夕食(定番カレー)後、仮眠(いびきがうるさくて、ほとんど寝られず)して、2:30すぎに頂上を目指します。今日は寒くないです。登山客は少なめだそうですが、頂上まで数珠つなぎで、ゆっくりスローで進みます。4:20頃到着。お湯を沸かしてコーヒーを飲みながら、少しずつ空がオレンジに染まっていくのをながめます。この時間がよいです。そしてご来光!
 朝日を浴びながら、カップ麺を食べます。なんで、この地球の食べものはこんなにうまいのでしょうか?小屋に荷物を置いているので、7:00までに戻る必要があり、お鉢巡りは今回無しです。小屋を7:30頃出て、退屈なブル道をなんだかんだと下って、10:00前に五合目到着です。
 温泉入って、55ステーキ屋さんでラム食べて、エネルギー補給して帰宅しました。
 ご来光が拝めて、みんな無事に下山できて、うまい飯食べてと、よい登山ができました。次回は、長路の御殿場からだと、仲間たちは燃えていました。私は、紅葉の北アルプスにいきたいのです。(2019年9月15日記)

めざせ、三頭山2019年06月08日 23:19

 関東は7日に梅雨入りしたようですが、そんな中、奥多摩にある三頭山(みとうさん)へ登ってきました。当然、雨模様です。
 当初は、もう少しハードな山を予定していたのですが、安全をということで、このコースへ変更です。
 地図上で、ブナの路コースと書いてある4時間程度のハイキングコースです。山頂は約1500mの標高ですが、1000mくらいまで車であがって、実質500mの登りとなります。
 途中は、きつい場所もなく、気持ちのよいブナ林の中を歩いていきます。山頂付近ではやや強い雨も降り出してきたのですが、森の緑も空気も体にしみわたり、リフレッシュできました。こういう森をいつかモデルで再現してみたいです。
 当然、なにも見えません!

 山あじさい?のようでもあり...花の名前は苦手です。

 三頭山というだけあって、西峰、中央峰、東峰があります。中央峰が最高峰です。

 最後に落差33mの三頭大滝を、この滝のために設置された吊り橋から観て、下山です。
 帰りに温泉「数馬の湯」で雨に濡れた体を温め、街に戻って中華料理屋で反省会です。消費したカロリーの3倍くらい摂取してしまいました。