軸抜き器のアップデート2020年12月06日 16:41

 今野さんが頒布している働輪や車輪の軸抜き器を買ってみました。長いと武器になる?3mm厚の40×40mmの角パイプがベースで、U字の欠きとりと穴あけ加工してあります。さらにネオジウム磁石も埋め込まれています。あと、車輪を保持する1mm厚のステン板です。
 ボール盤などで押し込みながら、軸を抜く想定です。うちのは小型のテーブルドリルなので、あまりプレスとして使いたくありません。なので、NWSLのPullerみたいに、手回しで抜けるようにアップデートしてみました。

 用意したのは、8mmボルト、ナットと、それを回すノブ(商品名:チェンジノブ<八幡ねじ>)。100均のステンの定規と、Φ3mmの洋白棒です。
 ナットは、開けてある10mm径の穴にはまるように、旋盤で削ってボス部を削りだします。これは、旋盤加工の練習と、固定はメタルロック接着剤を使うので、少しでも接触面積をかせぎたかったためです。加工せずに接着しても問題ないと思います。ナットは頭を切断したずん切りボルトにダブルナットで固定して、これを旋盤に取り付けて切削します。鉄っ!やはり硬いです。バイトがなまりました。
       ナット切削中(白い紙は撮影用です)

 ボルトには、テーブルドリルで、センターにΦ3mmの穴をあけます。ここに、押し子となる洋白棒を突っ込むわけです。
 押し子となる洋白棒も旋盤で先端を細く削ります。よくわからなかったので、Φ1.5、2.0mmを作成しました。これは使っていく中で、いろいろこさえていけばよいですね。
 あとは、車輪受けですが、付属のステン板(U字穴はレーザ加工なのかな?)は、磁石につきにくい種類なので、100均のステンの物差しを重ね合わせてメタルロックで貼り付けて加工します(右)。新たにもう1枚、車輪支持用にもこさえました(左)。

 できあがりです! いやいや、いい感じに簡単に軸が抜けます。(Twitterに動画をアップしていますまた、当然はめ込みにも使えます。
 調子にのって、抜いたり、はめたりを楽しんでいたら、穴がゆるゆるになってしまいました。気をつけましょう。
<補足(12/7)>
ナットは、ベースの内と外に接着しています。これはボルトのガタを嫌ったためですが、あまり関係なかったようです。ナットはボルトがスムースに回転できるよう調整しながら、一面ずつ接着しました。
そんなわけで、超簡単に済ますなら、力のかかる方向を考えて、ナットを加工せずに内側のみに接着する方法もあると思います(実験はしていません)。ちなみにボルトは8mmの細目(1.0mmピッチ)を使っています。