SEUTHE発煙装置の寿命?⇒頸城コッペルへ展開2020年05月24日 23:52

 久しぶりに北丹2号機にオイルを入れて発煙させたのですが..ん? 煙がほとんど出ません。電流もそれなりに流れており、煙突+煙室も熱くなっているので、ヒータは稼動しているようです。オイルの量を減らしたり、増やしたり、アルコールで洗浄してもダメでした。
 昨年の秋くらいから、発煙量が減ったような気がしていたのですが、寿命なのでしょうか?池袋、JAMや関東合運などで展示していたので、トータルで1.5年くらいの間で70~80時間くらいは働いていたと思われます。もし、寿命なら予想より早いです。4~5年は動いてくれるもんだと。
 発煙装置の交換は、チップLEDを入れたヘッドライトの分解や煙突のはんだ付けをはずしたりと、かなりの大騒動をしないといけません。たぶん、煙室まわりの塗装もやり直しかな。かなり憂鬱ですが、今度は、取替えが容易な構造を考えるつもりです(最初から考えろよ!)。
 そんなわけで気分転換に、先日IMONさんから入庫した頸城コッペル2号機のキットを開けてみました。さすがに人気だったようで、発売から10日くらいで完売していました。その後再出荷されて、今は店頭でも展示してあります。
 販売は現役仕様が人気のようでしたが、わたしは端正な原型仕様を選びました。簡単に部品チェックです。部品袋は「1」、「2」..とシールが貼ってあるのですが、「6」と「9」にだけ漢数字「六」、「九」のシールが貼ってありました。細やかな気配りをありがとうです。でも、これはクレーム対応への改善なんだろうと思うと複雑な気持ちです。
それから、取説の注意事項に「..与えないでください。」というくだりがあり、ちょっと笑ってしまいました。取説の図面を眺めていたのですが、シリンダが幅広で印象がちょっと違うような..実物もそうなのかな?模型化によるロッドの厚みの影響なのでしょうか?調べてみようと思います。

北丹2号機(24)ディテール2019年03月06日 01:20

 1週間ほどニューヨークに行っていて、帰国後も時差ぼけやら仕事山積みで、ほとんど手が動いていません。そのため、池袋の祭、準備が間に合っていません。まずいです。
 そうは言っても北丹は完成させたいので、ディテールアップを時間をみつけてはやっています。キット付属のパーツはだいたい取り付けたので、もう少しアップグレードします。
 砂箱の引き棒をこさえてみます。0.5mm幅と0.8mm幅、t0.2の帯板を適当にニッパーで切り出します。引き棒となる0.5mm幅にはφ0.3(下の写真)、クランクになる0.8mm幅にはφ0.5の穴をあけます。それぞれに真鍮線を植えて、それらしく整形します。帯板への穴あけは、3~4個あけてよさそうなものを使いました。一発ではなかなか真ん中に決まりませんが、何度かやってみると、思っていたより簡単でした。ポンチ代わりにケガキ針を使っています。

 キットの逆止弁は、お団子みたいなロストパーツだったので、バルブの向きは違うのですが、今野さんとこの頒布パーツを使いました。精密感増します。
  砂箱引き棒を取り付けたところ、右下が逆止弁

 キャブ内は、すでに書いているとおり、エコーのインテリアをつけたのですが、シルエットでバルブやレバーが見えるのは、なかなかよいです。キャブ内ライトをつければよかったです。もう、気力がありませんが...
 これで、今週中には塗装にこぎつけそうです。
 黒い煙突は発煙装置で汚れたのでなく、黒染めしたものです

北丹2号機(23)走行テスト2019年02月17日 15:30

 北丹2号機もようやく走行テストにこぎつけました。22話の総合テストの後に、組みたてを始めたのですが...大きく2つの問題が発生。
(1)上回りと下回りの組みの余裕がなく、各所にストレスがかかっている。薄板なので、ゆがみも発生。
(2)なぜか、発煙用のオイルが漏れてくる。

 (1)は、上下分解可能にするため配線に極小コネクタを使っているのですが、それでもスペース的に厳しいようです。一時は、直結も考えたのですが、メンテを考えてより小型のモータに換装することにしました。AliExpress(中国のアマゾン的マーケット)で1個100円くらいで買ったφ8のコアレスモータです。KKC今野さんところでも扱っていました。ブラケットをつくりメタルロックで固定。IMONモータに比べるとトルクは劣るものの、ワールドのオリジナルよりはパワフルです。しかし、DCC(ECONAMI)との相性がいまひとつで、低速時にコギングやうなり音が発生します。モータ調整用のパラメータを調整し、だいたい普通に走るようになりました。
               手前がIMONモータ

(2)は見た目では全くわからず、結局水中での空気漏れテストで、2か所からの漏れが判明。ひとつは、ハンダ付けした手すり用の穴。もうひとつは、煙室(燃料室)下部のプラ板との結合部でした。ちょと嫌な予感がしたので、プラ板をいったんはがしてみました。すると、接着に使っていたエポキシ剤がゼリー状にはがれているではありませんか!SEUTHE社の取説には、エポキシで固定と記載されているのですが、燃料か熱のためかわかりませんが、エポキシは使えないことがわかりました。
              水中での漏れテスト
 新規にプラ板で蓋をつくり、今度は耐熱+耐振動の瞬着で固定しました。これは、今のところ大丈夫のようです。

 まあ、そんなこんなの苦難がありまして、ようやく組み立て+走行をおこなうことができました。トータルで4~5時間(連続だと1時間くらい)運転してみましたが、今のところは煙も走行もちゃんと動いています。きのうは、FABさんとこに持って行って、デモしてきました。あわせて、DesktopStationさんたちのDCC同人誌第2号も届けてきました。


 約3分30秒のデモ動画。再生後、画面右下にでてくるYouTubeのロゴをクリックすると、大画面で見られます。

 残るはボイラとキャブの本固定や、パイピングなどのディテール取り付けがありますが、明日から1週間ほど海外なので、しばらくは作業はお休みです。根をつめすぎたので、ちょっとリセットして祭に向けて再開したいです。

アオシマEF66登場2018年10月25日 00:36

 北丹に積み込むseuthe発煙装置用リレーを買いにアキバに行ったのですが、立ち寄ったボークスでアオシマ製EF66(1/45プラモ)の先行展示をおこなっていました。

 DD51もそうでしたが、このEF66もかなり細かくつくりこまれています。1/45なので存在感もあって、台車だけでも十分楽しめそうです。思わず手が出そうになります。アルミ製の車輪、ライト用LEDなどのグレードアップパーツもあるようです。

 それでリレーですが、小型メカニカルを載せようとしたのですがサイズが大きすぎるので、半導体(PhotoMOS)リレーを使うことにしました。Panasonic AQY210EH(約6.4×4.8×3.2mm)で、これだとボイラー内になんとか入りそうです。
 このリレーをDCCデコーダの汎用ファンクションを使いON/OFFさせます。制御に必要な約10mAにするために1KΩのチップ抵抗をリレーの足にハンダ付けします。
緑・青がデコーダからの制御、右の2つの端子間がON/OFFする
 スペース的に有利なデコーダ汎用出力12Vを直接発煙装置に接続する方法も考えたのですが、ON時にラッシュ電流が160mAほど流れ、定格100mAを超えるため、リレー制御にしました。
 ひとつ困ったことに、この半導体リレーはON時に抵抗が発生(約25Ω)し、発煙装置への供給電圧が低下します。線路電圧12Vで実測約9V、15Vの場合は約12Vまで低下します。発煙量に影響しますが、9Vでもそれなりに発煙するのでよしとしています。しかし、同じシリーズにオン抵抗がもっと少ないタイプもあるのがわかったので、販売店を探してみようと思っています。
 つぎは、煙室に発煙装置をどう入れ込むかが課題です。

発煙装置であそぶ(3)2018年04月25日 23:28

 発煙時間拡大のための改造をはじめています。結論を先に言うと、あまりかんばしくないです。正直に言うと、壊してしまった感もあります。ですが、少しポイントみたいなのはわかってきました。
 まず、発煙装置(型番No.22)の本体の耐熱カバーをカッターで切りとり、燃料が入る穴をあけます。中にある毛細管には小さな穴が空いているので、それを探すためと、燃料が入りやすくするため、3か所もあけてしまいました。

 燃料タンクは、ガラスエポキシ基板を底板にして、t0.1銅板で囲いをハンダ付けします。発煙装置本体と茶色リード線は導通しています。底板に穴を開けて、燃料の通りみちを底板ギリギリに合わせて、装置をエポキシで固定します。斜めになっているのは、実装を予定している機関車の煙突も斜めのためです。

 スイッチオン!煙は出てきますが、量と勢いが少ないです。元の70~80%くらいでしょうか。燃料タンクを大きくしたので、時間は延びました。25分くらいは動作しています。
 成功!と思いきや、何度がテストをしていると、どんどん煙の量と勢いがなくなって、最後には筋状の細い煙になってしまいました。パチパチとはぜる音もしません。
     左 型番No.27(オリジナル)  右 型番No.22
 No.22のオリジナル状態は、はぜる音が常時しており、煙量もNo.27より格段に多かったです。
 もう一台(型番No.27)も同様の改造をしたのですが、結果はほぼ同じです。原因はよくわかりませんが、本体に穴を開けたことで、本体内の圧と温度が下がって、毛細管に吸い込まれる燃料が減少したのかもしれません。ヒータは機能しています。
 また、中の発煙部分だけをむき出しにすると、ほとんど煙がでません。もとのビール瓶のようなカバーをかぶせると発煙します。このカバーの役割も重要なようです。
 ネットでいろいろ調べたら、同じような改造をされた例が国内と海外でそれぞれ1つずつ記事がありました。それらは、うまく動作しているようです。
 大きな違いは、燃料タンクが閉空間になっている点です。実験なので、外から確認しやすいようオープンなタンクとしましたが、これが原因かもしれません。国内例では、オープンなタンクの実例もあったのですが..
 壊して学ぶ。壊して遊ぶ。このあたりが、やや まるいち式でしょう。