つや消し接着剤の王座は2016年02月13日 23:31

 これも先月の話。円形パイクの草植えで、ボンドのテカリが気になるという話をクラブメンバーのよろづ鉄道さんに相談したところ、「Titebond」と「マットメディウム」を教えていただきました。その後、片付けをしていたら1999年にFlying Zooさんで購入した「ELMER's」を見つけたので、さっそく、つや消し接着剤の王座決定戦を開催しました。
 決定戦に参加したのは、つぎの6種です。それぞれ容量は異なるのですが、参考に価格と購入先も記載しました。
1 Titebond(東急ハンズ:490円)
2 ウルトラマットメディウム(東急ハンズ:400円)
3 ボンド木工用速乾(そのへんのスーパー:200円くらい)
4 ELMER's(Flying Zoo:450円)<1999年製のため参考>
5 ボンド木工用(近所のスーパー:300円くらい)
6 アクアリンカ-(ヨドバシカメラ:360円くらい)<写真なし>

 ただし、「ELMER's」は古いためかボンドバラストができるくらいのシャブシャブ状態で、本来の性能が出ているのか不明のため、参考扱いにしました。

 まずは、原液のまま厚塗りと薄塗りの状態です。写真でもわかるように、
厚塗りだと
1 TiTebond

薄ぬりだと
1 TiTebond
2 ELMER's
という結果です。
ウルトラマットメディウムは、つや消しにはなるのですが、白く残ります。後処理や塗料との混合などの工夫が必要です。

 つぎに、原液での草植えの点付けです。(左からTitebond、メディウム、木工速乾、ELMER's、木工)
写真だとわからないのですが、国産ボンド系はテカリが残り、結果はつぎのようになります。アクアリンカーは実験からはずしました。
1 TiTebond
2 ELMER's

 希釈してのボンドバラストは、ウルトラマットメディウム以外の4種ともバラストでのテカリはありません。どれも使えます。ウルトラマットメディウムは白い残りが目立ちます。
しかし、周辺の接着剤の残りは、
1 TiTebond
2 ELMER's
の順でつやが消えています。
 ひとつ気になるのが、「TiTebond」は、つや消しは最高ですが、下の写真のようにほんの少し白い残滓がごく一部にある点です。ほとんど目立ちませんが、気にする人もいるかもしれません。

まとめです。
■原液使用の王座は
TiTebond

■希釈してのボンドバラストの王座はつぎの4種に大きな差はありません。
TiTebond<極わずか残滓あり>
ボンド木工用速乾
ELMER's<1999年製のため参考>
ボンド木工用

また今回、ELMER's参考扱いですが、ボンドバラストでは、つや消しかつ残滓なしで、総合的にはよい感じでした。