北丹2号機(24)ディテール2019年03月06日 01:20

 1週間ほどニューヨークに行っていて、帰国後も時差ぼけやら仕事山積みで、ほとんど手が動いていません。そのため、池袋の祭、準備が間に合っていません。まずいです。
 そうは言っても北丹は完成させたいので、ディテールアップを時間をみつけてはやっています。キット付属のパーツはだいたい取り付けたので、もう少しアップグレードします。
 砂箱の引き棒をこさえてみます。0.5mm幅と0.8mm幅、t0.2の帯板を適当にニッパーで切り出します。引き棒となる0.5mm幅にはφ0.3(下の写真)、クランクになる0.8mm幅にはφ0.5の穴をあけます。それぞれに真鍮線を植えて、それらしく整形します。帯板への穴あけは、3~4個あけてよさそうなものを使いました。一発ではなかなか真ん中に決まりませんが、何度かやってみると、思っていたより簡単でした。ポンチ代わりにケガキ針を使っています。

 キットの逆止弁は、お団子みたいなロストパーツだったので、バルブの向きは違うのですが、今野さんとこの頒布パーツを使いました。精密感増します。
  砂箱引き棒を取り付けたところ、右下が逆止弁

 キャブ内は、すでに書いているとおり、エコーのインテリアをつけたのですが、シルエットでバルブやレバーが見えるのは、なかなかよいです。キャブ内ライトをつければよかったです。もう、気力がありませんが...
 これで、今週中には塗装にこぎつけそうです。
 黒い煙突は発煙装置で汚れたのでなく、黒染めしたものです

北丹2号機(25)塗装2019年03月13日 01:33

 ようやく塗装モードに突入。今回使った塗料は、水性アクリル塗料。ミリタリー系やロボ系プラモでは有名なスペイン産のVallejo(ファレホ)とmig を初めて使ってみました。この2社の塗料は中味的には成分が一緒らしいです。また、これも有名なのですが、塗装直後の塗膜がとても弱い、48時間くらいは乾燥させろ、とのことです。なんで、こんな弱点だらけの塗料を使うのかというと、グレーやブラウン系の色数が豊富で発色がよいからなのです。
 一般に日本の蒸気機関車は黒で塗るのですが、自宅の部屋など、天井照明のみの部屋でながめると、せっかくのディテールや下回りなんかが黒っぽくつぶれてしまい、なんか残念なのです。それで、ちょっと黒から浮いたMCのブラックグレー(写真下、一番右)を中心に塗っていたのですが、スペインの2社はビミョウなグレーの色数が充実しているのです。ちなみにこのMCを製造していたMrクラフトという会社は廃業されております。

 今回は、Vallejoのブラックグレーをベースに、migのDark Tracksを薄っすらと吹いて、ほこりや錆をまとった感じを狙っていました。VallejoはMCのブラックグレーより、ややグレーよりです。が...塗膜が弱すぎです! 48時間くらい乾燥させても、エッジ部分ははがれやすいです。平面部分はまあまあですが。しかたがないので、ラッカー系のフラットクリアでコーティングしました。
まだ、乾燥中なので塗膜の強度はどんな状況かわかりませんが、テストピースの平面部ではラッカー塗装と同じくらいの強さにはなっているようです。それから、ハンダなどの下地処理が十分でないところが、塗装後もけっこう気になります。なかなか先人達のようには、うまくいきませんね。

ホッパー製作(3)ちまちまと、そして..2019年03月14日 01:02

 きょうは気分を変えて、ホッパーのちまちました部分をこさえていきます。まずは、電灯です。鉱石の出し口あたりに、傘電灯を設置しようと思います。もちろんLEDで点灯させます。最初は、薄真鍮板を適当に切ってスクラッチしようと思っていたのですが、さかつうさんで傘の部品を売っていることがわかり、時間節約のため購入してみました。傘だけ12個入っていて約4,000円です。
 ちょっと高いですね。しかし、LEDの1608サイズがピッタリ入るようになっているスグレモノです。指定のとおり、光が漏れないように電球部分を除いて、全体をエナメル白で塗り、外側を緑で塗っています。筆塗りですが、光が完全に漏れないように塗るには何度か乾燥させながら重ねていく必要がありました。エアブラシの方が早かったかもしれません。
 つぎに、鉱石出し口の扉を開閉するための丸型ハンドルの塗装です。アクセントに黄色で塗ってみました。黄色は隠ぺい力が弱いので、筆塗りでは思うように仕上がらず、以前購入していた中華製コードレスエアブラシの初お目見えとなりました。充電式で、円筒形のグリップにポンプと電池が入っています。それに、おまけのようなシングルアクションのエアブラシがついています。
このブラシですが、極細は吹けませんが、北丹くらいの大きさにはちょうどよい吐出量でした。あまり、期待していなかったのですが、ちゃんと塗れました。
しかも、コードレスはブラシさばきが楽です。これに、手持ちのダブルアクションのブラシが取り付くともっとよいのですが..ほかに、カップが小さすぎるので、市販の大きなものと交換したいです。モジュールを塗るのにも便利そうですし、もうちょっと実験してみます。
 話が飛びますが、電気グルーヴのピエール瀧の逮捕で、週末に楽しみにしていたライブが中止になってしまいました。役者としても好きだったので、とても残念です。ちゃんと復帰して、再びパフォーマンスを発揮してほしいものです。

第4回池袋鉄道模型芸術祭2019年03月26日 22:52

 3月23~24日で、池袋で開催の鉄道模型芸術祭に出展してきました。お越しくださいましたみなさま、ありがとうございました。
 今年は、個人ではなくHOJCクラブのひとつのコーナーとして展示しました。いつもの自動運転盤から自動運転モジュールに少し進化したものです。
 もうひとつは、会長が作った6.5mm、9mm、10.5mm、12mm、16.5mmのモジュールでの1/87車輌走行です。1/87の新幹線0系からバテロコまでが揃い踏みです。こういった展示は初めてではないでしょうか。線路マイスター稲葉さんの3線式ポイントもディープ感を出しています。
              展示ブースの全体

 で、今回もお約束のトラブル続発です。①搬出直前の最終確認時、あるセクションだけ車輌を認識しない問題が勃発。2両入線すると認識するので、対処として、余っていたデコーダをダミー負荷にすることに。しかし、これは会場で組んでみると再発せずです。
     トラブル調査をしながら設営中(配線がひどいです)
        搬入が遅れたので、わたしひとりです

②1日目、ポイントの切替に不良発生。車輪が割り込む。固定化して対応。③2日目、さらに別のポイントが切り替わらなくなりました。固定化して対応。このため、自動運転プログラムは大幅に変更です。④2日目、シェイのべベルギアが空回り。帰宅して調べたら台車ネジの緩み。
 それに対して新作の北丹2号機は、期間中フルに走行してトラブルがなく、発煙装置も好調でした。ただ、塗膜が弱すぎて、あちこちが剝げてきました。やはりファレホは無理だったかな。元気がでてきたら塗りなおします。
 また、DesktopStationさんとも連携して、同人誌やOpenSoundのフライヤも配布しました。
 自動運転には、多くの方が興味をもっていただいたようです。ゆっくり目に動かしていたためか、往復運転だけでも楽しめるよねとか、発煙も実物とはぜんぜん違うのですが雰囲気がでているとか、子供から大人まで好評でした。
特に焚口の点灯は、よく見ないとわからないのですが、子供達が見つけて驚いてくれて、苦労しがいがありました。全体に展示としては、まあまあだったのではと思います。しかし、依然としてDCCへの敷居は、技術面とコスト面で高く感じられているようで、やってはみたいけど導入は難しいとのご意見も多かったです。課題はここをどう突破してもらうかでしょうか。
 ちょいとトラブルが多くて疲れましたが、楽しませていただいた2日間でした。