めざせ、奥秩父縦走!(最終3日目)2018年11月25日 16:15

 3日目、最終日です。6時前ですが快晴。星が見えています。これなら夜中に起きていたら、星空が撮影できたようです。寒さに弱いので...今朝もグズグズしていました。 が、回りのみなさんは早くもテントをたたんで出発されています。

プラティパスに入れていた水が、薄っすら凍っていました。なべの蓋の水滴もあっという間に凍ります。カップヌードルを柔らかめに暖めて朝食をとり、7:40頃出発準備です。どうも、私が最後のようです。ひとつテントが残っていますがベースキャンプのようでした。

陽があたってきて、体も動きはじめました。まずは唐松尾山(2109.2m)を目指します。山ノ神土(やまのかみつち)で分岐して、登りが急になります。この地名、駅名に使いたいな。谷はガレて崩れているとこが多く、そこを狭い登山道が通っています。↓はしっかりと崩れ防止策がとられていた唯一の箇所です。遠くに富士山が見えます。
ジグザク急登を進むと、西御殿岩の分岐、そこで元気な女性の登山者とすれ違いました。こちらはすでにややばて気味。向こうも結構な登りだったそうです。9:00頃大きな岩を登りピークに。実はここが唐松尾山だったようですが、頂上はまだ先と思い道標にしたがって、進んでしまいました。尾根道が続きます。登り方のわかりにくい岩場が何箇所かあり、やや緊張。11:20頃笠取山(1953m)に到着。ここは二つ頂上があります。

天気は相変わらず絶好調!疲れた体もリフレッシュします。

笠取山の急傾斜を下ります。下るのは楽ですが、登るのは...見上げると垂直の壁に見えます。
12:00頃雁峠分岐に到着。なぜか、ウインチとエンジンの残骸が。これも1/87で作ってみたいな。

草原(防火帯)の中を道が伸びていきます。ナローな線路を敷きたい風景です。

3つの川の分水嶺。ここから、多摩川、富士川、荒川への流れがはじまります。このあたり一体は東京都水道局が管理しており、道標などには「水道局」の文字が入っています。
12:25頃雁峠到着。やさしい午後の日差しの中、富士川方面へ下っていきます。やがて、伏流していた川(広川)があらわれて、穏やかな道となります。しかし、道が時々消えうせてしまうので、立ち止まって注意深く見渡して、マーキング(赤テープ)を探します。4~5箇所、沢を渡りますが、下流では水量が多いと難儀しそうな所がありました。雨季や雪解け時期は、水中渡河の用意が必要でしょう。

登山道はやがて古い林道となり、14:50頃に人里に下りてきました。まだ、ここには紅葉が残っていました。

15:13新地平からバスに乗り山梨市駅に。16:20 E535新型特急かいじ118号にて、無事帰宅しました。かなり疲れたけど、帰ってからも楽しさがじわじわと染みだしてくる山行きでした。

 しかし、反省点はいろいろとあります。
 まず、テクニカルな面では、足の親指と踵に靴擦れができて、ちょっとひどいことになっていました(完治に1週間)。快適歩行には、毎日ちゃんとケアが必須でした。
 また、カメラと小型防水バックを前たすきがけにしていたのですが、これが岩登りや倒木くぐりで邪魔でした。邪魔にならないような工夫が必要です。北アルプスを撮影していた写真家のTV番組では、前たすきのカメラで剣岳のカニのたてばい+よこばいを歩いていたので、何か工夫をしていたのかもしれません。
 最後に装備の軽量化とともに、more power 。もっと体力をつけないといけません。疲れてくると、撮影の頻度や集中力が落ちてくるし、安全な登山もままならなくなります。
 あとは、撮影が十分できるように、行程もベースキャンプから周回するようなコース設定もよいかなと思っています。雲取の雪景色はもっと時間をかけて撮影したかった。
 奥秩父はこれから積雪時期に入るので、しばらくは低山で楽しんでいきます。(この記事は、12月8日に書いたものです)