夕張11形(10)理由がある2019年09月26日 01:43

 試練から一日経過。反対側も働輪をはずし、軸や軸受けメタルを清掃。この状態でギアボックスに組み込み、動作確認。当然スムースに動く。ところが、ギアボックスをペデスタル内で上下方向に動かすと、ギアが固くなる場所があるではないですか。
 このギアボックスは釣りかけ式にしているので、ボックスが働輪の回転によって暴れないように、ステーをつないで主台枠にバネを介して半固定しています。ここは、本来、車軸を中心とした円弧上に動くのが理想ですが、遊びが少なすぎて直線方向しか可動しないため、軸受けメタルと車軸にストレスが作用してギアが固くなるようです。遊びを増やして、バネもφ0.25→φ0.15に変更しました。
 写真右の黄色矢印が、釣りかけ式を受けているバネなど

 また、テスト時には後の脱脂作業を考えて、オイル類は必要最小な箇所しか差しません。軸受けメタルもオイルを差さないまま、小一時間動作させていたので、ストレスによって軸が削れて、そのカスなどが混入したのでは、と推測しています。
 このため、大きな力がかかるだろうと思う、ギア、軸受けメタルや車軸には、タミヤのセラミックグリスを塗りました。これで、運転すると音もかなり低減します。ローラーに載せて、約30分ほど動作させましたが、ギアが固くなる現象は再発しませんでした。
 このあたりを不調の理由とし、また一応解決ということで、次のステップに進むこととします。

夕張11形(9)神は試練を与えたもう2019年09月24日 23:24

 まさか、焼きついたわけはないと思うのですが、ギアボックスの軸受けメタルが、固くなって回りにくくなっていました。
 ローラー運転台などで、テスト運転を繰り返して悦にいっていたのですが、なんか起動電圧がだんだん高くなり、動きもしゃくるような感じになったので、分解してみたところ、上に書いた状況になっていました。
 パーツクリーナを吹いて、油分やゴミを流してみたのですが、あまり改善せず、しかたがないのでまずは片方の働輪をはずしてみました。軸に黒いゴミのようなものが付着しています。また、擦過傷のようなものもあります。メタルあるいは、ギアを固定するために軸にかぶせている真鍮パイプが、削れてメタルの中に入り込んだのかもしれません。清掃して超細かい研磨材で磨いて、もとのようにスムースに戻りました。
    清掃した後、まだ、軸に傷が少し残っている

 両方ともなっているので、軸部分に無理な力がかかって、擦れているのかも。きょうは、これで精神的に疲れたので、反対側の対策は明日にします。セラミックグリスかなんか、ゴミがはいりにくいように粘度の高い潤滑剤を塗っておいて方がよいのだろうか...神は試練を与えてくれます。

夕張11形(6)ギヤボックス、まだ苦戦中2019年09月03日 23:04

 ちょっと頭を冷やして、穴拡張の思案です。要は拡張用のドリル刃がセンタリングを保っていれば偏芯は防げるのでは..ならば、2枚刃のドリル先端より、リーマのように刃が複数ある方が、センターを出しやすいのでは、という考えに至りました。
 そこで、手持ちのリーマ状のモーターツールを用意し、さらにやすり状の超硬ロータリーバーというのを買ってきました。本来の使い方とは違いますが、これをボール盤につけて、穴拡張をします。
 ボール盤はモータでは回さず、ベルトをはずして手で回します。こちらの方が、切削を確認しながら、しかも早く削れます。失敗を恐れて、働輪用のギアで試してみました。最後の仕上げは5.0mmドリルを使いましたが、リーマ状のモータツールが使いやすかったです。ロータリーバーは、2,000円弱もしたので期待したのですが、いまひとつ切削能力に欠けました。
 上が今回のギア。切削は右下のリーマ状が使いやすかった

 加工済みギアにボールベアリングを組みこんで、回転させると、偏芯はほぼ解消できていました。やったぁ!! と思いきや、今度はフレが出ていました。アイドラギヤなのでウォームと働輪のギアに影響を及ぼす可能性ありです。ちょっとがっかりですが、要領がわかってきたので、本番用ギアとして3個目に挑戦することに決めました。明日は飲み会があるので、あさってかな。もう少し精度があがることを祈っています。というか、こういう作業を正確におこなうには、もう旋盤やフライス盤の世界かと。欲しいなあ旋盤。

 話変わって、瞬着の保存方法の続報です。あやのすけさんから、ビニール袋に乾燥剤を入れて密閉保管すると長持ちする、とのアドバイスを受けました。情報をありがとうございます!もう、こうなったらダブルで対応します。こんな感じです↓これで、最後まで使いきれるでしょう。

夕張11形(5)ギヤボックス、やはり苦戦中2019年09月02日 23:56

 きょうは、アイドラギアにベアリングを組み込む作業をしてみました。ギア軸の受けにベアリングを入れるのではなく、ギア自体にベアリングを組み込むことで、ギアボックスの幅をスリム化できると考えたからです。
 このナローガレージ(旧だるまや)のギアは、φ3.0の軸穴です。内径2.0/外径5.0mmのベアリングをはめ込むためには、軸穴拡張が必要です。3.5mm、4.0mm、5.0mmと手持ちのドリルで拡張していったのですが、わずかですが偏芯してしまいました。
    ベアリングを組み込んだ状態と、オリジナルのギア

 ボール盤の軸を手で回転させながら、偏芯に気をつけて開けたのですが、技術力がまだ足りないようです。特に、4.0→5.0の拡張ステップが大きすぎました。拡張のステップを0.3mmくらいになるようドリル刃を揃えて再チャレンジするか、軸受けにベアリングをセットするか、悩んでいます。ところで、ベアリングをはめたギアの回転は、とても軽く、惰性でしばらく回ります。また、偏芯しているので、特定の場所が必ず下側になって止まります。そのくらい転がりがよくなります。頭を冷やして、いろいろ検討しみようと思います。
 話し変わって...
 瞬間接着剤って、最後まで使い切る前にだいたい固まってしまいますよね。保存容器に入っていても固まります。その保管にどうしたものかと悩んでいたのですが、写真のようなやり方で保管すると、割りと固まりにくいことがわかりました。

 流しすぎ防止と細かい部分の接着のため、模型店で売っている先細のパイプ状のものを先端にくっつけて使っています。どうするかというと、使用後この先端を折り曲げてクリップではさむだけです。簡単です。
こうして保管すると、長持ちします。先細部分は、固まったりして劣化していくので、必要に応じてカットしていきます。先がなくなれば、また新しい先端に置き換えます。是非、お試しください。

夕張11形(4)ギヤボックスをこさえています2019年09月01日 23:50

 きのうの刺激的なDCCイベントに触発されて、きょうは朝から自動運転のプログラミングにいそしんでいます...
ということもなく、仕掛かりの夕張11形の製作再開です。
 このキットの動力は、テンダーモータでフライホイール?を兼ねたジョイント棒を介して、エンジン側をドライブしています。今は、小型で性能のよいモータがあるので、エンジン側にモータを格納することにします。そのため、新たにギヤボックスをこさえてみることにしました。キットのギヤボックスを改造してもなんとかなりそうだったのですが、ちょうどKKC発行「蒸気を作ろう」に製作方法が掲載されていたのと、ギヤボックスを作ったことがないので、恐いもの見たさでチャレンジしています。
 まずは、図面を描きます。CADを使ってちゃっちゃと仕上げました、と言いたいのですが、方眼紙に書いたり消したりで作図しました。かなり怪しげな図面です。
         図面というより、メモ書きかも

 ギヤは、だるまやさん廃業のあと、ナローガレージさんが再生産をした製品を使っています。こういう基本部品を供給していただけるのは、本当に助かります。モジュールは0.25です。よく使う0.3に比べると、ギアの嵌めあいがカチッとしています。しかし、ギヤボックスに精度が必要な、いやーな予感がします。
 t0.6の真鍮板にケガいて、糸のこで切り出します。真鍮板にはスプレー缶の青ニスを吹いています。ケガキ線がわかりやすいのでお勧めです。しかもパーツクリーナで簡単に落とせます。ギアを支持する側板は、一枚のみケガいて、それをもう一枚の板に仮ハンダして、穴あけ・切抜きをしました。蒸気の台枠製作などでおなじみの手法です。
       おもな構成部品(まだ、加工の途中です)
 ポンチ打ちと穴あけは慎重にやったのですが、何度やっても真ん中に開けるのは難しいですね。しかも、私の持っているPROXXONのボール盤は、チャック先が少しブレているのです。なので、まずφ0.4のリーマドリルで下穴を開けて、センターを確認して所定寸法のドリルで穴を大きくしました。しかし、写真でもわかりますが、ずれているところがでてしまいました。2~3個作り直すことは想定内なので、まずはこのまま作業は進めることにします。パーツを切り出し、穴あけしたところでタイムアウトです。神経使うので疲れました。