めざせ西沢森林鉄道跡2020年01月26日 23:39

 いつもお世話になっている板橋のFABの店主さんと、西沢森林鉄道跡を散策してきました。例年だと、この時期は渓谷の滝が氷瀑となっており、道も凍って10本爪アイゼンが必要な場所もでてきます。今年は暖かいので、そこまではないだろうということで、6本爪軽アイゼンやチェーンスパイクとピッケルで出かけました(実はそれしかない)。
 しかし、朝から結構な雨です。昼前から回復することを信じて、出発です。現地は、雪や雨は止んでいました。

 途中の国道沿いにトロッコが展示してあり、天気は曇りですが、気分は盛り上がってきます。西沢渓谷入り口の駐車場に車を止め、9時頃から渓谷に向かいます。
           旧西沢山荘の前の案内図

 ヌク沢では橋脚が残っています。戸渡尾根中腹からここまで、索道で珪石を降ろしていたそうです。
       奥から手前へと橋脚が残っています

 雪と氷ですべる二俣つり橋を渡ります(高いところは苦手)。ここで、川は西沢と東沢にわかれ、西沢に沿って渓谷の核心部に入っていきます。

 エメラルドグリーンの渓谷がなんともいえません。恋糸の滝あたりで、雪と氷が増えてきたためアイゼンを履きます。

   方杖橋:森林鉄道の橋もこの構造で造られていたそうです

 11時すぎに核心部の七ツ釜五段の滝に到着。
この先で、西沢から離れて、階段(キツイ!)を登って滝の上展望台に到着します。この川から離れる地点の対岸(左岸)には、朽ちた木橋とともに、何やらコンクリの構造物やステージのような台が遺跡として残っています。
 滝見台があったのか、東沢森林鉄道がここまで延びていたのか?は謎です。次回、雪がないときに調査したいです。

 滝の上展望台には、先客にご夫婦?がいらっしゃいました。昼近くなったので、ごはんとします。私はチリトマト味のカップ麺と、その残りスープに白ご飯とチーズを投入したリゾットです。あったまります。
 FABの店主さんが、展望台の後の高台に朽ちたエンジンらしきものを発見。またもやテンション上がります。探索に行きます。直6のエンジンでした。ディーゼル? トランスミッションもついています。エキゾーストパイプにはGMの刻印もあります。あのGMなのでしょうか??木の台枠に犬釘で固定されているので、何かの動力に使っていたようです。索道かなぁ?さっきの遺跡と関係あるのか?妄想は膨らみます。

 この展望台からは、遊歩道が下っていて、そこに森林鉄道の線路が残っています。しかし、反対の奥にも線路は延びているのです。少しのぞいてみましたが、朽ち果てています。
路盤も流れており、探索するにはロープなどの安全装具が必要な感じです。この先もテントを担いで、泊り込みで調査してみたいです。
       枕木も朽ちており、軌間は拡がっています

 帰りは、線路や橋脚の土台が残っている遊歩道を歩きながら、脳内ではトロッコにまたがってブレーキをかけながら、下っていきました。

   ここにもトロッコが。ブレーキは反対側にもついています。

 美しい渓谷と、森林鉄道の遺跡と妄想で楽しんだ一日でした。雪が消えたら、是非再調査に行きたいです。

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