めざせ!燕岳~常念岳~蝶ケ岳(1~2日目)2019年11月02日 23:23

 11月1日~4日で、北アルプスの燕岳~常念岳~蝶ケ岳を縦走してきました。私にとっては、初の北アルプス縦走です。備忘録的に書いているので少々長いです。
 10月の下旬に雪が降り、一部ルートではアイゼン、ピッケルが必要との情報。当初テント泊を考えていたのですが急遽小屋泊に変更し、6本爪の軽アイゼンとピッケルを購入しました。
 1日目(1日)は、深夜バスで中房温泉の登山口に移動です。車内の混み具合は8割方でしたが、ほとんど眠れませんでした。

 2日目(2日)5:15頃到着。標高1462m。トイレなど行って、身支度します。結構寒いので、ハードシェル(実はゴアカッパ)を着込みます。5:40頃登山開始。3大急登と言われているらしく、すぐに暑くなりインナー+シャツだけになりました。途中で、おにぎり食べたりして、8:20頃合戦小屋に到着。疲れがたまってきました。しかし、天気は快晴です。合戦小屋を越えると、植生が変わって、樹木が低くなってきます。槍が見えたりして、テンションあがってきます。この時点、まさかあの白い山に登るとは思ってもいないのです。
  燕岳まで2.3km地点(8:53) 遠く正面に白い山と右手に槍

 9:50頃、燕山荘到着です。標高2685m。約1200m登ってきました。ここまでは、雪はほとんどなしです。しかし、最後はかなりへばっていました。コースタイムは4:05~4:20なので、ほぼオンタイムですが、これが限界です。
       後ろに燕岳。ここでテント泊もよさそうです。

 荷物をデポして、燕岳を往復します。ここは一部雪が着いていますが、アイゼンなしで大丈夫でした。

 写真を撮ったり、昼メシ(カップ麺)食べたり、小屋のトイレを借りたりしていると、結構時間を取ってしまいました。山頂往復も入れて2時間近くも滞在していました。予定より+30分。12:40頃に出発、きょうの宿泊地、大天荘を目指します。
    振り返ると、左に燕岳、右に山荘が見えます

 ここからは、北アルプスの展望を右手に見ながら、ゆるいアップダウンが続く気持ちのよい尾根道を歩きます。気温もあがってきて、よい気持ちです。景色のよいところで、小休憩を取りながら進みます。ところで、さっきから気になっていたのですが、目の前の白い壁がだんだん近づくのですが...地図で確認すると(今頃か)、どうも今日の宿泊地はあの斜面を登らないといけないようです。
    白い斜面に上の黒い四角が、今日の宿泊地

14:45頃、切り通し岩の手前で、アイゼンを装着。肩にかけていたミラーレスカメラもザックにしまいます。この先、ちょっとした岩場とはしごがあるためです。雪のトラバースは始めてで戸惑い気味だったのですが、ちょうど山慣れした感じの若い女性二人組がいたので、後ろをつかせてもらいました。
が、あっという間においていかれました。幸いなことに、雪がある程度深くて凍っていなかったのと、トレースがしっかりあり、比較的歩きやすかったです。しかし、左側は、下まで平らな斜面が続いており、滑落すると大変なことになるので慎重に進みます。
なんと! 雪道の上にクモがいるではないですか。でも足が4本?

       前に女性2人組、もうこんなに離されました

 まあ、息が切れること。写真を撮りながら休む、を繰り返して、15:40頃ようやく大天荘に到着。コースタイム2:55に対して、3:00でほぼオンタイムでした。
 小屋の中は暖かくほっとしました。ひと部屋は3人です。ビールを飲みたいところですが、最終日までがまんすることにしました。広くて暖かい広間で、自炊できます。水も無料。乾燥室もフル稼働。トイレもきれいです。とても快適な小屋です。日没を撮影して、カップ麺と五目ごはんの夕食をとって眠ることにします。
    雪上のテント、次回はやってみたい。ツェルトの人も!

            槍ヶ岳に日が沈みます

          快適な大天荘。疲れがとれました。

          (この記事は、2020年2月11日に執筆しました)