NYから届いた! ― 2020年04月08日 22:44
3月末にロックダウンしたNYですが、そこの模型屋さんに、ESUのDCCサウンドデコーダ(バルク、スピーカなし)などの発送が可能か聞いてみました。1軒目のEuro Model Trainsはメーカ倉庫が閉まっているので、当分無理。2軒目のEUROLOKSHOPは在庫分はOKよ、との返事でした。
さっそく、HPから注文したのですが、一部在庫が売り切れたので、代替品(上位製品)を同じ値段で送る、とのメールがきました。使わない上位機能なのですが、スピーカがついているので少しお徳です。
注文日から約10日で到着。新型コロナで航空便が減っていると聞いていたのですが、思っていたよりは早かったです。しかもUSPS(United States Postal Service)のトラッキングサービスが充実していて、無茶苦茶細かく、進捗メールがきます。
スターマークがあって、ちゃんとアメリカっぽい梱包箱
届きました!ちゃんとエアキャップで梱包されており、箱も中身も損傷なしです。今回は、Loksound MicroV5×5式と、LokProgrammerです。
頼まれ物もあって、デコーダは5台まとめて購入
音声ファイルは希望車輌の音源をお店で入れてくれます。念のため、赤い箱と自家製テスタで動作確認です。問題なしです。今回、クロコダイルの音源も入れてもらったのですが、電気機関車もなかなかよい音です。いつも蒸気機関車の音ばかり聴いているのですが、電気機関車のブロワー音やコンプレッサー音、とてもいいです。
机の上もワイヤリングもグチャグチャですがテスト中
そして、左下ピンクの棒の先が対象のデコーダです
USBスロットル バターサンド編 ― 2019年10月05日 17:13
謎の売人から買ったUSBスロットルですが、かなり気に入ってしまいました。もっと使いやすくするために、UI/UXのアップデートです。
気になっていたのは、ケースがないため基板の足などがチクチクし、また持った感じもしっくりこない点。また、側面のタクトスイッチの位置です。もう少し上側にあった方が、スロットルを触りながら、すぐに操作できそうです。
まずはケース。百均屋さんなどでありもののケースを探したのですが、よいものはなし。じゃぁ、作ろうと。箱にするのは面倒なので、みなさんがよくやっているアクリル板で上下をカバーする方法にしました。ただ、アクリルの代わりに加工のしやすい木板にします。
ハンズで、パドック(かりんと同属)という赤っぽい板(5×30×200)、φ30のぶなの木球とφ3.0六角ボルトを買ってきました。 切り出しや穴開けをした材料です。やはりビミョウに穴のセンターが出ていません。
つぎに、側面のタクトスイッチの場所をずらします。一番下側のスイッチをスロットル横に移動させます。取り付けた部品をはずして(面倒!)、基板に穴を開けて(やはりずれる)、再度はずした部品を取り付けます。
コモン線は基板のパターンを利用するため、表面を削って銅面を出します。
他は、配線を追加します。
そして、できあがりです!
スロットルは、デザイン優先で球体にしましたがどうでしょうか?使い勝手はなかなかよいです。上面の赤いボタン(方向とライト点灯)は、面より少しへこんでいますが、実際の操作は支障ないです。ここも木製にしたいところですね。
横からみるとこんな感じ。これって、六花亭の
バターサンド...
似てないか.. 実際に操作した感じはなかなか良いです。
ところで、このUSBスロットルは11月ごろに正式販売のアナウンスがされましたね。やや幅が広くなって、タクトスイッチの位置も改善されています。DSair2をスマホで使っている方は、検討されてはどうでしょうか。
USBスロットルを使ってみた ― 2019年10月03日 23:05
先週の土日は、毎年恒例の軽便祭に行ってきました。見たもの、買ったものとかいろいろ書きたいのですが、それはまた別稿で。
祭は、頼まれの買い物(記念のエッチング板じゃないです)があったので、生まれて初めて開場前に現場に行ったのですが。あやしげな行列......何か念のようなものを感じ取りました。
それはそれで会場に入ったのですが、昼過ぎにちょっと背の高いお兄さんがニコニコしながら近づいてきて、「おじさん、いい出物があるんだけど」、「純度の高いやつで、よそでは手にはいらんよ」と小声でささやいてきたのです。この会場でそういう売買がされているとは、知らなかったのですが、物は試しに買ってみました。思ったより安かったです。何も書かれていない薄茶の小さな紙箱を手渡されたのですが、中にはビニール袋に何か白いものが入っています。さすがに、おおっぴらに開けるわけにいかないので、帰宅して開けてみました。
こんな物が入っていました。白く見えたのはスマホ用のケーブルです。そんなこんなで、DesktopStationさんのUSBスロットル(ジョイスティック)を入手してしまいました。池袋の祭で試作品を触らせてもらい、発売を待っていたのです。
AndroidとiOSのスマホに接続して使うものですが、私のAndroidスマホは台湾の激安品で、OTGという接続機能が実装されていません。iPadがあるので、接続用のサードパーティ製USBケーブル(OTG対応)をAmazonで購入しました(約1500円)。また、別途必要なタクトスイッチやロータリエンコーダは秋月で購入です。
サードパーティ製のUSB(OTG対応)ケーブル
ケーブル仕様にも最大100mAと書いてある
組み立ては簡単です。慣れない私でも20分くらいで完成。DesktopStationさんのブログなどを参考に、ArduinoIDEを使って、WorkCurrentの最大値を100mAに変更し、スケッチ(プログラム)を書き込めば完了です。これも特に問題なく終了。
DSair2にWifi経由でiPadを接続し、さらにUSBケーブルでスロットルをiPadに接続すると、いとも簡単に動作することができました。もう少し苦労するかと思ったのですが、拍子抜けです。
使ってみました。あぁ~、めちゃくちゃ使いやすいです。やっぱり、スロットル類はメカニカルがよいです。車輌に注視しながら、手元はブラインドで安心して操作できます。UI/UX的には、タッチパネルより断然気持ちよいのですが...若者/おじさんも関係ないとも思います。どうなんでしょうねぇ。
手タレで娘に操作してもらったが、すぐに慣れていた
ケースはまだ作っていないので、ハンドリングはまだ改善できると思います。娘がよさげなAndroidを持っていたので、貸してもらい、こちらの動作もOKを確認しました。
今度、関東合運があるのでベテラン域のおじさんたちにも触ってもらおうと思います。
オープンサウンドデータ ミーティング2019に行ってきた ― 2019年08月31日 23:42
DCCでお世話になっているDesktopStationさん主催の「オープンサウンドデータ ミーティング2019」に行ってきました。西落合のホビーセンターカトーです。同時に「地方私鉄ミーティング2019」も併催していました。
今回の目的は、新たにリリースされたMT54電動機の実装車輌を見たかった(聴きたかった?)のと、LokSoundProgrammer
の解説を聞くことでしたが、地方私鉄の展示もなかなか見ごたえがありました。
また、Nゲージキハ40系や581/583系にサウンド搭載したものも走っており、しっかりした音質・音量で少なくともハコモノ系だと16番/HOと同等のことが実現できています。これは、LokSound microV5のサイズの小ささが大きく貢献しているからだと思います。コスト的な面の課題もあるのですが、これからは、NゲージユーザにもDCCサウンドが広がっていくのではないでしょうか。
肝心のMT54の音ですが、とても高音質で実感的です。個人的に身近だった165系が欲しくなってきました。音源を制作された方に聞いたところ、電動機の音は、実音をスペクトル解析して正弦波を組み合わせて合成されたそうです。実音だとばかり思っていました。完成度が高すぎる!タイフォンやパンタ上下音など、その他の音は実音だそうです。ちなみに、この合成方法で鳥や虫の声も作れるそうです。
Programmerは、音源書き込みのほかに、オリジナル音源制作についても解説があったのですが、これは複雑そうでちょっとハードルが高そうでした。まずは既存の音源の、たとえば汽笛などのみ変更するくらいが、よさそうです。
地方私鉄の展示では、IORIさんのところの、レーザーカットによるペーパー古典客車(1/80 16.5mm)が気に入りました。下回りの軸受けや台枠もペーパーで作られています。非常に繊細で、当然ペーパー製とはわかりません。下回りだけでも1/87用にも作ってほしいです。クラブメンバーで募ってみようかな。
今回のイベントは、30-40代の方が中心となって開催されており、DCCを中心としたソフトウェア開発、小ロットオリジナル基板や、車輌関係では3Dプリンタやレーザーカットなどの技術手法がいろんな形で活用されていました。また、走らせることの楽しさを再確認することができた一日でした。こういったムーブメントは、停滞気味のこの世界を少しでも活性化してくれるのではないでしょうか。やや おじさん式モデラーも応援していきたいですね。
オープンサウンドデータを使ってみた!(1) ― 2019年05月12日 23:22
DesktopStationさんが中心となって展開してるオープンサウンドデータを使ってみました。詳細はリンク先を見ていただくとわかりますが、ESU製DCCデコーダ用の高音質フリー音源を展開されています。今は、C11、旧型国電タイプ、キハ40の3種が公開されています。
今回、ちょうどDesktopStationでレビュ募集をやっていたので、導入してみました。C11は持っていないのですが、4110型Eタンクがあるので、それに搭載してみることに。
(左がデコーダ。NEM652コネクタとスピーカがNEXT18というコネクタで接続されている)
デコーダは、LokSoundV5microというタイプで、とても小さいです。これまで最小と思っていたsoundtraxx社ECONAMIなどの2/3くらいの大きさです。このサイズだと、古典小型蒸気やナロー車輌にも楽に搭載できそうです。
音質はとてもクリアです。最近のsoundtraxxは音質が向上してきて、気に入っていたのですが、これを上回ります。音量もこの小さなスピーカからとは思えない大音量です。自宅なら十分な音量です。
搭載は、NEM652 8ピンコネクタケーブルが付いているので、対応している車輌なら、あっという間に実装できます。が、私のは、先バラのデコーダ搭載なので、コネクタから先バラ線への変換(引き出し)が必要です。NEM652コネクタケーブルは、デコーダとNEXT18という超小型コネクタで接続されています。今回、NEM652とNEXT18の各引き出し用基板を用意していただいたので、さっそく使ってみました。
(NEM652(8ピン)引き出し用基板)
(LaisDCC製NEXT18引き出し用基板)
NEM652の引き出し基板は、今後を考えて自作のデコーダテスターと合体しました。プローブは、先バラ線用。
そしてデコーダは、NEX18用引き出し基板から、モータなどへ接続しました。ただ、この基板は18端子のうち10個分しか引き出せないので、スピーカ用はNEX18コネクタ自体から直出しにしました。極小な端子なのでハンダには要注意です。普通には付属のNEMコネクタケーブルのパッド部分から配線する方が安全でしょう。
(親子構成になっていて、手前が引き出し基板、奥がデコーダ)
(デコーダをはずしたところ。スピーカ用<紫>は、NEXT18コネクタの足から直付け)
そして、実装完了。約2分の走行デモ映像です。
これまでアメリカ型音源を中心に使っていたので、やはり日本型はしっくりします。ホイッスルやブロー音など、「ああ~、この音~」という感じです。連休中に秩父にC58を観にいったので、その時の雰囲気を彷彿させてくれます。
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