めざせ! 加悦鉄道 ― 2020年03月01日 23:40
加悦鉄道の鉄道博物館が3月末で閉館するとのこで、新型コロナウィルスまっただなか、行ってきました。多勢の人がいる場所は避けた方がよいと思い、自宅からダイレクトで加悦に向かうことにしました。ワンデークーポンという24時間レンタルを使い、22時にでて、翌日の22時に戻る行程です。
深夜、新東名をトラックコンボイのみなさまと西へ。途中、岡崎で仮眠。といっても、ぐっすりと6時間も寝てしまいました。あわてて、伊勢湾岸、新名神、京滋バイパス、京都縦貫と乗り継いで、12時すぎに到着。
閉館が近いせいか、思った以上に来館者は多い感じです。初めてみるキハ10、ボロボロなのが少し悲しみ。
そしてキハ08、これも悲しみの世界に半分溶け込んでいます。しかし、生で会えるのはやはりうれしいですね。
そして、古典機関車と客車たち。走っていた頃を妄想しながら、写真をとります。かなり改造されていますが、ポーターもいい感じです。
会いたかった森ブタさん、やはり可愛い奴でした。
小雨も降ってきたのですが、時間がないので濡れたまま気にせず、撮影していきます。駅舎内のレール標本?コーナなどを堪能しました。
引き取り手のある車輌もあるようですが、貴重な産業遺産です、少しでも多くの車輌たちが残ってほしいです。
帰りは雨が土砂降りとなり、ワイパー全開で、スロットルも安全的全開にして、帰路に向かいまいした。21時30分頃戻りました。コロナでティッシュとトイレットペーパーが入手不可で、残り少ない我が家は危機状態だったのですが、加悦にはまだありました。これが、一番大きな収穫かな?
(この記事は、3月14日に執筆しました)
めざせ西沢森林鉄道跡 ― 2020年01月26日 23:39
いつもお世話になっている板橋のFABの店主さんと、西沢森林鉄道跡を散策してきました。例年だと、この時期は渓谷の滝が氷瀑となっており、道も凍って10本爪アイゼンが必要な場所もでてきます。今年は暖かいので、そこまではないだろうということで、6本爪軽アイゼンやチェーンスパイクとピッケルで出かけました(実はそれしかない)。
しかし、朝から結構な雨です。昼前から回復することを信じて、出発です。現地は、雪や雨は止んでいました。
途中の国道沿いにトロッコが展示してあり、天気は曇りですが、気分は盛り上がってきます。西沢渓谷入り口の駐車場に車を止め、9時頃から渓谷に向かいます。
旧西沢山荘の前の案内図
ヌク沢では橋脚が残っています。戸渡尾根中腹からここまで、索道で珪石を降ろしていたそうです。
奥から手前へと橋脚が残っています
雪と氷ですべる二俣つり橋を渡ります(高いところは苦手)。ここで、川は西沢と東沢にわかれ、西沢に沿って渓谷の核心部に入っていきます。
エメラルドグリーンの渓谷がなんともいえません。恋糸の滝あたりで、雪と氷が増えてきたためアイゼンを履きます。
方杖橋:森林鉄道の橋もこの構造で造られていたそうです
11時すぎに核心部の七ツ釜五段の滝に到着。
この先で、西沢から離れて、階段(キツイ!)を登って滝の上展望台に到着します。この川から離れる地点の対岸(左岸)には、朽ちた木橋とともに、何やらコンクリの構造物やステージのような台が遺跡として残っています。
滝見台があったのか、東沢森林鉄道がここまで延びていたのか?は謎です。次回、雪がないときに調査したいです。
滝の上展望台には、先客にご夫婦?がいらっしゃいました。昼近くなったので、ごはんとします。私はチリトマト味のカップ麺と、その残りスープに白ご飯とチーズを投入したリゾットです。あったまります。
FABの店主さんが、展望台の後の高台に朽ちたエンジンらしきものを発見。またもやテンション上がります。探索に行きます。直6のエンジンでした。ディーゼル? トランスミッションもついています。エキゾーストパイプにはGMの刻印もあります。あのGMなのでしょうか??木の台枠に犬釘で固定されているので、何かの動力に使っていたようです。索道かなぁ?さっきの遺跡と関係あるのか?妄想は膨らみます。
この展望台からは、遊歩道が下っていて、そこに森林鉄道の線路が残っています。しかし、反対の奥にも線路は延びているのです。少しのぞいてみましたが、朽ち果てています。
路盤も流れており、探索するにはロープなどの安全装具が必要な感じです。この先もテントを担いで、泊り込みで調査してみたいです。
枕木も朽ちており、軌間は拡がっています
帰りは、線路や橋脚の土台が残っている遊歩道を歩きながら、脳内ではトロッコにまたがってブレーキをかけながら、下っていきました。
ここにもトロッコが。ブレーキは反対側にもついています。
美しい渓谷と、森林鉄道の遺跡と妄想で楽しんだ一日でした。雪が消えたら、是非再調査に行きたいです。
地方私鉄の写真展にいってきた ― 2018年10月16日 00:14
新宿リコーイメージングで開催していた写真展「地方私鉄 1960年代の回想」にいってきました。今日が最終日だというのを、今朝思い出して駆け参じた次第。最終日は16時終了ということで、ギリギリ間に合ったのですが、会場は結構な人が観覧されておりました。

写真集も購入していたのですが、大きな版で見ると当時の空気感がしっかり伝わってきます。車輌も含め、線路際の細かいディテールもよくわかります。テーブル上には、未発表含む2Lサイズのアルバムがあり、これも見ごたえがありました。大判にして写真集だしてほしいです!
宮下さんの新作?福島交通のジオラマもあります。軽便祭でも新作がでていたので、ものすごいスピードで密度の高い作品をこさえられています。洗濯物までリアルです。
中学生の頃、親にせがんで尾小屋や下津井に連れて行ってもらった記憶がよみがえってきました。
めざせ大樹 ― 2018年05月19日 23:33
職場の鉄仲間3人で東武鉄道のC11大樹をめざして、鬼怒川温泉に向かいました。それぞれ、乗り鉄・Nゲージャなど主たる活躍の場は違うのですが、年に1~2回集まってでかけています。私は、東武にほとんど乗ったことがなかったので、この巨大鉄道網の一端を堪能することができました。新宿から特急で下今市へ。そこで各停に乗り換え鬼怒川温泉へ。ここから、大樹2号と3号に乗り継ぎ下今市までを往復。再び、鬼怒川温泉駅近くで大樹4号の走行写真撮影というダンドリです。下今市、鬼怒川温泉ともに転車台があり、見せ場となっています。
C11は幼い頃住んでいた家のすぐ脇で貨物の入れ換えをやっていて、ブローの蒸気に逃げ惑っていたのを記憶しているのですが、デザイン的にはあまり惹かれない罐でした。今日あらためて見てみると、なかなかかっこいいではないですか。カニ目のためかもしれませんね。
やっぱり蒸気の魅力はロッドです。鉄色が美しい。昼飯もほとんど食べずに、撮影場所に移動。しかし、煙がまったくなしのトホホな状況でした。気温が下がって、勾配区間でないとよい煙は生まれません。
しかも、温泉に来たのにビミョウに時間が足りず、駅前の足湯(無料)に浸かっておりました。帰りは浅草駅手前の急カーブを堪能し、神谷バーの電気ブランを飲みながら、次回の爆煙に向けて決起したのです。
最近、工作をしていないので、ちょっと反省しています。
めざせ東平 ― 2018年04月30日 23:12
キャンプの翌朝、朝焼けがおがめるかなと思ったのですが、あいにくの曇り空。
気を取り直して、朝食にオムレツ、生ハム、コーヒーなど食べて撤収開始です。ちょうど車に積み込み始めた頃からポツポツ降り出し、出発時には本降りになりました。
しかし、めざします。まずは、温泉、今治の喜助の湯に向かいます。「ドンドビ」という謎な交差点を曲がります。入浴料700円というちょっとお高い感じもしますが、とても綺麗な温泉でした。しまなみを走るサイクリストを迎えるという店構えで、店員さんもサイクルウェアできめています(最初、親切なサイクリストかと思った)。
温泉入ると当然、どよ~んと気持ちが和むのですが、東洋のマチュピチュといわれる東平(とうなる)に向かいます。天気も晴れてきました。別子銅山の上部鉱山に位置しています。まずは、麓の端出場(はでば)にあるマイントピアという鉱山観光施設を探索します。鉱山鉄道(残念ながら電動蒸気機関車)で移動して、観光坑道を見学しました。
2tバテロコ(上)とかご電車という簡易客車(下)
バテロコなども展示してあり、マニアックに写真撮影してしまいます。娘が騒ぎだしたので、いよかんソフトクリームでなだめます。でも、これホントおいしいです。
いよいよ、ここから狭い隘路を30分ばかりのぼり、東平に到着です。上は、結構ひろい平地があり、きれいな資料館や大きな駐車場もあります。選鉱場(貯蔵庫)や索道場が遺構として、残っており、独特の雰囲気を醸しだしています。
谷を挟んで向かい側の急峻な山の中腹には、上部軌道があってクラウスが走っていたそうです(写真下)。
どうやってもってあがってのでしょう?こんな山奥に最盛期には5000人が生活していたという、東洋のマチュピチュというか、山中の軍艦島というか、とにかく人間が物をつくっていく力にびっくりします。帰りは、麓の資料館によって、山腹を走っていたというクラウスに会ってきました。
最近のコメント