めざせ!北アルプス ― 2020年02月15日 01:09
めざせ西沢森林鉄道跡 ― 2020年01月26日 23:39
いつもお世話になっている板橋のFABの店主さんと、西沢森林鉄道跡を散策してきました。例年だと、この時期は渓谷の滝が氷瀑となっており、道も凍って10本爪アイゼンが必要な場所もでてきます。今年は暖かいので、そこまではないだろうということで、6本爪軽アイゼンやチェーンスパイクとピッケルで出かけました(実はそれしかない)。
しかし、朝から結構な雨です。昼前から回復することを信じて、出発です。現地は、雪や雨は止んでいました。
途中の国道沿いにトロッコが展示してあり、天気は曇りですが、気分は盛り上がってきます。西沢渓谷入り口の駐車場に車を止め、9時頃から渓谷に向かいます。
旧西沢山荘の前の案内図
ヌク沢では橋脚が残っています。戸渡尾根中腹からここまで、索道で珪石を降ろしていたそうです。
奥から手前へと橋脚が残っています
雪と氷ですべる二俣つり橋を渡ります(高いところは苦手)。ここで、川は西沢と東沢にわかれ、西沢に沿って渓谷の核心部に入っていきます。
エメラルドグリーンの渓谷がなんともいえません。恋糸の滝あたりで、雪と氷が増えてきたためアイゼンを履きます。
方杖橋:森林鉄道の橋もこの構造で造られていたそうです
11時すぎに核心部の七ツ釜五段の滝に到着。
この先で、西沢から離れて、階段(キツイ!)を登って滝の上展望台に到着します。この川から離れる地点の対岸(左岸)には、朽ちた木橋とともに、何やらコンクリの構造物やステージのような台が遺跡として残っています。
滝見台があったのか、東沢森林鉄道がここまで延びていたのか?は謎です。次回、雪がないときに調査したいです。
滝の上展望台には、先客にご夫婦?がいらっしゃいました。昼近くなったので、ごはんとします。私はチリトマト味のカップ麺と、その残りスープに白ご飯とチーズを投入したリゾットです。あったまります。
FABの店主さんが、展望台の後の高台に朽ちたエンジンらしきものを発見。またもやテンション上がります。探索に行きます。直6のエンジンでした。ディーゼル? トランスミッションもついています。エキゾーストパイプにはGMの刻印もあります。あのGMなのでしょうか??木の台枠に犬釘で固定されているので、何かの動力に使っていたようです。索道かなぁ?さっきの遺跡と関係あるのか?妄想は膨らみます。
この展望台からは、遊歩道が下っていて、そこに森林鉄道の線路が残っています。しかし、反対の奥にも線路は延びているのです。少しのぞいてみましたが、朽ち果てています。
路盤も流れており、探索するにはロープなどの安全装具が必要な感じです。この先もテントを担いで、泊り込みで調査してみたいです。
枕木も朽ちており、軌間は拡がっています
帰りは、線路や橋脚の土台が残っている遊歩道を歩きながら、脳内ではトロッコにまたがってブレーキをかけながら、下っていきました。
ここにもトロッコが。ブレーキは反対側にもついています。
美しい渓谷と、森林鉄道の遺跡と妄想で楽しんだ一日でした。雪が消えたら、是非再調査に行きたいです。
焚き火台をこさえたので、ソロキャン行ってきた ― 2020年01月12日 17:29
年末からブログをほったらかしにしておりました。鉄道模型の工作は少し休んで、焚き火台づくりに励んでいました。最近は、キャンプ場で直火が禁止されているところが多く、夏に行った伯耆大山(鳥取)の麓のキャンプ場もそうでした。でも、焚き火を見るととても気持ちが落ちつくので、焚き火台をこさえてみたくなったわけです。
市販品では、スイスSTC社製のPicogrill398というのが気に入って、軽量な上、洗練されたシンプルなデザインと工夫された組み立て方法に、ちょっと心がグッときていたのです。しかし、構造がとてもシンプルなので、ステンレス材の工作とロウ付けのチャレンジも含めて、真似て作ることにしました。作例はネットにいくつか出ているので、フレームサイズなどを参考にさせていただきました。
フレームの材料は、メインがφ4mmのステン棒(SUS304ではなく303でした:訂正)、補強にφ3mm。φ4mm棒をジョイントするためのφ5とφ6真鍮パイプ(強度をもたせるため2重にかぶせます)です。焚き火を置く台は、t0.3のステン板(SUS430)でつくります。フレーム曲げは、以前につくった羽子板ベンダーを使いました。
工作用紙に原寸図面を書いて、ベンダーで折り曲げ
SUS304棒材の切断は、#0のバローべ糸のこ刃でおこないましたが、すぐに刃がだめになります。切削油をつけたらというアドバイスもいただいたのですが、逆に滑って切りにくいです。結局、彫金用CUTLUBを使いました。刃のかかりがよく、多少刃持ちがよくなります。SUS430板材は、やや硬いのですが、普通に#3/0でサクサク切れます。切削真鍮のような感じです。模型に使うなら、SUS430が扱いやすいです。ただ、入手しやすいハンズではt0.3、t0.5、t0.8、t1.0(泰豊製)しかなく、もう少し細かい刻みがあればと思います。ちなみに、置き台は下写真のように工作用紙を使い、現物あわせで何度かプロトタイピングしています。
メインフレームと補強フレーム、真鍮パイプの固定には、ロウ付けで行いました。今回初めてだったのですが、ネットの実例(ホント、YouTubeは参考になります)などをみてチャンレジしました。棒とパイプの固定は、簡単にきれいに流れてくれました。ただ、棒材のイモ付けは、うまく流れてくれない箇所もあって、もう少し修行が必要です。熱しすぎると、酸化してうまく流れないので、その按配を見極めるのがポイントです。
こさえてみて、あらためてオリジナルのデザインと構成の良さに感じ入りました。この商品は他社同等品より高いのですが、その価値が十分にあります。これはやはりお勧めです。
フレームも真鍮パイプ部分が可動になっていて折りたためる
組み立てたところ。焚き火の置き台は、嵌めあいになっている。
100均で買った金網(やわい)とスキレットを置いたところ
もち運びには、これも100均の布袋に折り畳んで入れます
そんなこんなでできあがったので、実際に使ってみます。電車で行ける(車を持っていないので)キャンプ場ということで、奥多摩・氷川キャンプ場でソロキャンプしてきました。夕方に着いたので、いいところ?は埋っていて、少し離れた場所にテント設営。このエリアは近隣への迷惑防止のため22時以降は火を消してとのことでした。
石ころだらけの河原でペグが効かず思案中
大きい石にロープをくくりつけて固定
さっそく、焚き火開始。ゴウゴウとよく燃えてくれます。オリジナル設計がよいのですね。
火をながめながら、ビールをいただき、心地よく飲んだくれました。焚き火台の本来の目的としても、スキレットで肉を焼いたり(ナイフを忘れて救急セットのはさみで切った)、コッヘルでお湯をわかして(ドリッパーは持っていったのだが、コーヒー粉を忘れた)お茶を飲んだりと、4時間以上使ってみましたが、ロウ付けがとれたりなどの問題はありませんでした。
肉焼き中。この後ナイフを忘れたことに気づき悲劇へと。
今回、めずらしく大成功?に終わったので、焚き火台の耐久テストでまたキャンプをしようと、帰りの電車で誓ったところです。ちなみに、氷川キャンプ場は直火OKです。
めざせ鍋焼きうどん ― 2019年11月30日 23:31
ひさしぶりに会社の仲間たち6名での登山です。今回は、丹沢山系の鍋割山です。山頂の山小屋の鍋焼きうどんが超有名です。これを食べて、今年を締めくくろうというわけです。
小田急渋沢駅から、タクシーに分乗して二俣の登山口に8:30到着です。駐車スペースはすでに満杯で、うどんの道が険しいことを予感させます。林道から登山道に変わるあたりに山小屋の水置き場があり、どうぞ好きなだけ担いで登ってくださいシステムになっています。今回は日帰りで荷が軽いので、4リットルくらいのペットボトルをザックに入れてスタートです。しかし、山頂まで登りが結構きついのですよね。先日登った、北アルプスの燕山の登山道が日本三大急登と言われているのですが、瞬間的にはこれを上回っているのではと思います。まだ紅葉が残っています。
そうは言っても、なんだかんだと登っていけば、山頂に着くもので、11:10頃到着です。少し、雪がついています。左に木に隠れた富士山がチラリと。
しかし、時すでに遅し。鍋焼きうどんに長蛇の列ができていました。40分くらい待って、ついに鍋焼きうどんの登場です。1000円が1500円になっておりました。
鍋焼きうどんばかりに気をとられていると、景色の美しさを忘れてしまいそうです。富士山もすばらしいし、相模湾も綺麗に見えます。
12:40頃から下山開始です。帰りはルートを変え、後沢乗越で道を間違えた中国人夫婦を案内しながら寄(やどりき)に降り、16:30頃到着です。一緒にタクシーに乗って渋沢駅に戻りました。命の恩人と感謝されてしまいました。その後みなさんは、温泉+忘年会ですが、私は明日もイベントがあるので、今回は直帰となりました。
めざせ!燕岳~常念岳~蝶ケ岳(4日目) ― 2019年11月04日 23:05
4日目、いよいよ最終日です。きのうの夕方の天気で、てっきり曇りが雨かと思っていたのですが、晴れています。先に、朝飯を食べようと思ったのですが、大天荘で同室だった若者くんが「日の出!」と教えてくれたので、カメラをもって外へ飛び出しました。コンデジのタイムラプスで日の出を撮影しつつ、ミラーレスで、穂高の山並みが焼けるのを待ちます。稜線をいったりきたりと結構あわただしいです。
撮影後、朝食。みなさん出発しはじめます。若者くんも出発。部屋で荷造りしていると、もう小屋の人たちが片付けをはじめています。
超のんびりと7:50頃、小屋からすぐの蝶ケ岳に登頂。これで縦走も最後となると、疲れてはいるのですが、もっとここにいたい気持ちになります。
小屋の右手の山が常念岳。そこからの稜線を歩いてきた。
8:05頃徳澤園に向けて下山開始です。ここにおいしいソフトクリームがあるのです。楽しみです。
妖精の池。妖精らしさはまったくないのですが、凍っていて朝日がやわらかく反射しています。
ゆるゆると下って、少し登りになって長塀山(2565m)に到着。そこからは順調に下ります。
この後、かかとの靴擦れがひどくなって、テーピングのため10分くらい小休止。この縦走中、ずっと靴擦れに悩まされて、カットバンやテーピングテープでの保護をしていたのですが、やはりズルムケになってしまいました。カットバン+Wテーピングで保護して、再始動です。
しかし、下りがどんどん急になります。しかも延々と長い。だんだん、膝というか足首も含めてというか、力がしっかり入らなくなってきました。下りは楽勝だなんて...なるだけ、段差の少ない場所を選びながら、うんざりする下り坂をなんとかやっつけて、10:56に徳澤園に到着!コースタイム3:25を2:51で下りました。
ソフトクリーム!と、みちくさ食堂に駆け込んだのですが、営業は昨日で終わりましたと....えっ....
脱力したら、急にお腹が減ってきたので、カップ麺を食べます。風が少々吹いているのですが、日差しはとても暖かい。ザックから寝袋や衣類を出して、乾燥させます。お腹も満たされ、気をとりなおし、11:50頃上高地に向かいます。ソフトクリームがダメなら温泉です!
穂高連峰を眺めます。下から見ても美しい山塊。
上高地に近づくのですが、お店やトイレが冬じまいしているのが目立ちます。明神の温泉も閉まっている模様。頼みの上高地ビジターセンターで空いている温泉を聞くと、近場は1軒のみ。上高地アルペンホテルだけでした。しかも、残り1時間くらい。あわてて13:30温泉到着。4日分の疲れを落とします。温泉から穂高の山々も見えて気持ちよいです。荷物置き場で、ほぼ同じ行程で燕岳から東鎌尾根を経由して槍に登ったという若者くんに会いました。槍は結構雪が着いていたのに、すごいです。来年は、私も槍に行ってみたいです(高所恐怖症ですが)。
上高地のバスターミナルで、ビールで一人乾杯。15時すぎのバスで新島島へ、そこから松本電鉄で松本に。中央線あずさで20時すぎに自宅に無事戻りました。
今回は天気に恵まれ、しかも雪道も楽しめました。気に入った写真も撮れました。体力が不足気味なのが課題ですが、トレーニングをして次回、夏や紅葉時にテント泊で訪れてみたいものです。
(この記事は、2020年2月15日に執筆しました)
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