モジュールをいじる(3)2018年08月11日 23:57

 8月になり夏休みに入ったのですが、家事がいろいろあって、こちらの方は思うようには進捗していません。
 レールの地味塗装は終えたので、バラスト撒きと地面作りに入りました。バラストは、モーリン製1/87ライトブラウン(No.456)を使うことにしたのですが、茶色がやや濃く、地方私鉄のくたびれた感じと少し違うかなと。それで、粒が近く、彩度の低いTOMIXのシーナリバラストブラウン(No.8196)を約1/2混ぜてみました。これが、後でちょっと問題を起こします。これでも、イメージどおりの色合いにならないので、着色してみることにしました。
 適当な容器にバラストを入れて、吹きつけ用くらいに薄めた塗料を少しずつ入れていきます。そして、割り箸などで攪拌。最初は、少し粘り感がありますが、塗料が乾燥してくると、パラパラチャーハン的になります。色合いを見ながら、塗料の量を足していきます。
    左がモーリンオリジナル、右がミックス+バフ着色

 実は、最初、エアブラシで容器内に吹いてみたのですが、エアでバラストが飛び出すなど(ブラシだけを差し込めるカバーを作ってはみた)、思った以上に時間がかかるので上記方法に落ちつきました。この方法だと、いろんな色のバラストを簡単につくることができます。今回は、タミヤアクリルのバフで着色しました。
 ところが....
 着色した後に気がついたのですが、TOMIXのバラストは、なにか雲母のようなものが入っていて、光の加減でキラリと光るのです。これって、バラスト素材としてはどうなんでしょう?それで、着色後にフラットクリアーを混ぜてみました。が、完全には解消できません。しかたありません、バラスト撒いた後に、もう一度フラットクリアーを吹くことでなんとかなるだろう的(まるいち式)判断で、撒きに進みます。
              ハケでならし中

 撒きは定番のボンドバラスト方式です。バラストを撒いて、ハケや筆でならして、中性洗剤入り水をスプレイして、スポイトでボンドを垂らします。ハケは、レール幅に合わせてカットしてみましたが効果は?です。また、ボンドは、昔Flying Zooさんで購入したELMER'S Glue-All(20世紀ものビンテージ)を約3倍くらいに薄めて使いました。乾燥してもツヤのでない優れものです。今だと、ハンズなどで購入しやすいTitebondも同様の特性です。実は、ためしに、雲母対策でウルトラマットメディウムを一部使ったのですが、あまり効果がない上、乾燥すると白い残滓がでてきます。これは、あまりお勧めしません。

第19回国際鉄道模型コンベンションに参加します2018年08月17日 22:29

 今日から国際鉄道模型コンベンションが始まっています。HOJCからは、恒例の相武鐵道を展示しています。今年が最後となります。ウラスペースでは、部員の怪しげな展示をしているのですが、私もDCC自動運転板を持参して、デモをします。土日のみです。
 3月の模型芸術祭のものを縮小して、300mm×1200mmとしました。多少の地面造成もおこなったので、少しは進化しています。今回のコンベンションは北海道がテーマということなので、北の私鉄炭鉱の機関車も走らせますが、小型機用につくったカーブがきつくて難儀しています。しかも、まだ自動運転のスクリプトを書いているまっ最中です。
 相武鐵道も含めて、ぜひ遊びにおこしください。

第19回国際鉄道模型コンベンション ありがとうございました2018年08月19日 23:28

 18日、19日でコンベンションでDCC自動運転の展示をおこないました。見に来ていただいたみなさまありがとうございました。また、不在の時に来ていただいたみなさま、大変失礼いたしました。

 小スペースでのpoint to pointの自動運転については、みなさま好感触な反応でした。同時に、DCCに対してあまりご存知ない方もいらっしゃって、このあたりが導入のハードルになっているようです。国内形式だとDCC組み込みですぐ走れる完成車輌が少ないのも要因のようです。このあたりは、魅力のある作品をこさえて、仲間を増やしたいところです。
 お子様やお母様には、サウンドがかなりひかれる要因のようでした。杉山さんのSHAYも登場させたのですが、これも変わった機関車ということでうけていました。

 
 
 全体としては、特に日曜日は車輌の集電不良が発生して、長時間の安定運転が課題となりました。土曜日午後は快調だったので、原因がよくつかめていません。このあたりの振る舞いはデジタルのくせに超アナログです。
 次回は、シーナリィやストラクチュアをもう少し充実させて、10月の関東合運で展示したいと考えています。

第19回国際鉄道模型コンベンション:その後2018年08月22日 00:25

 土曜日は調子よかったのに、日曜日に集電不良が発生した件、自宅に持ち帰って再現テストをしてみました。会場で設営したのとまったく同じ環境・設定・車輌でテストすると...集電不良のような状態が再現できました。
 土曜日と日曜日の差は...と冷静に考えると、音の小さかった4110のDCCデコーダの音設定を変更した点です。搭載しているスピーカがシュガーキューブ的なものなので、会場の音に負けていました。音質は犠牲に、裏技的な設定で爆音させたのです。
 試しに線路電圧を測ってみました。オシロを持っていないので、デジタルテスターのACモードで測定です。あくまで相対的な状況を確認するもので、よい子はまねをしないように。DC12V/4.0Aアダプタを使った場合、DCCコントローラ出力で11.9V、デコーダのない線路電圧11.6V、デコーダのある線路電圧10.3-10.5V。ちょっと低いです。DC14V/1.6Aアダプタに交換すると、コントローラ出力13.9V、デコーダ線路電圧13.8Vとなり、全車両が長時間正常動作します。また、12Vの時もサウンドをOFFすると、正常動作することがわかりました。裏技音量アップで、デコーダの消費電力もアップして電圧低下を招いたようです。
 今後、爆音が必要なにぎやかな会場では、14V電源で対応することにします。また、スモーク装置も考えると、発煙量が得られる14Vを標準にしてもよいかもしれません。
 現場に持っていって初めてわかることって多いですね。勉強になりました。(8/22 電源アダプタの電流仕様を追記)

DCCサウンドデコーダの爆音化2018年08月22日 23:41

 国際鉄道模型コンベンションでのデモでは、DCCサウンドデコーダでの小型スピーカの音量不足が課題となりました。大きな会場で人も多いなかでは、フルボリュームにしても音量が足りません。
 soundtraxx tsunamiには、master volumeと、ExhaustやWhistleなどの個別効果音のvolumeがあります。今回は、それぞれmax値(255)を設定して臨みましたが、それでも会場ではかすかに聞き取れるくらいでした。それで、デモ用に割り切って音質は二の次、大音量にできないかと考えてみました。
 幸いなことにこのデコーダには、7つの帯域分けたイコライザ(音質調整)がついています。これを、すべて最大値にすることで、さらに音量をあげることがわかりました。マニュアル上では、12dBあげることができます。12dBというのは、音圧で約4倍アップになります。結構な爆音化ができそうです。
 で、この設定をすると、キューブスピーカでもうるさいくらいの音量を出すことができました。ただ、小さいスピーカなので、高域が強調され、やや歪んで耳障りな音質になります。少し控えめにした方が音質的にはよいと思います。
 それから、消費電力が増えるので、供給する電源の電圧は少し高め(14Vくらい)と電流も1.6-2Aはあった方がよいです。また、使用するスピーカ仕様も、デコーダアンプの最大出力(tsunamiは1W)以上であることの確認が必要です。いずれにせよ、いきなり最大値にせず、少しずつ様子をみながら調整することが大事です。
 また、音量は、大きいことが良いことではないので、走行させる環境に合わせた遠慮がちな設定がポイントでしょう。
 長時間連続走行については、まだ十分検証していないので、デコーダの耐性は今後確認したいと思います。ということで、設定の変更などは、ご自身の責任のもとで、お願いします。