夕張11形(1)2019年06月05日 21:51

 HOJC競作の今年のお題が「1」ということで、長期熟成していたモデルワーゲンの夕張11形に手をつけることにしました。1998年製なので、21年もの熟成になります。真鍮板が深みのあるいい感じに仕上がっていました。ご他聞にもれず、この頃のモデルワーゲンさんところの製品は走り装置やデザインに謎な工夫がなされており、手を加えないといけない部分があります。まあ、それが楽しかったりするのですが...
 このキットでは、先達たちから「働輪が9200のもの(バランスウェイトが違う)が流用されている」、「キャブ裾のRが変(緩い)」などの情報をいただいていました。
  上:9200用、下:夕張11形 バランスウェイトの形状が異なる

 私のキットのパーツをザザッとみたところ、働輪は11形専用の黒メッキ品が入っていました。ホッ。しかし、キャブ裾は明らかに変で、図面や実機写真とも違ってます。ちなみに、11形の貴重ですばらしい図面集が製品とともにモデルワーゲンさんから出版されています。この中にキャブ図面もあるのですが、なぜか製品と違うのです。ミステリーです。下図は、図面とパーツを重ね合わせたものです。
          ↑このRが緩く、実機や図面と異なる

 あと動力装置は、テンダーモータ式で、フライホイールを兼ねたぶっとい延長軸でギアを駆動させています。当時は小型で性能のよいモータがなかったので、テンダー搭載は仕方ないですね。しかし、フライホールは、慣性の大きいものをモータ側に搭載した方が効率がよいのでは、と思います。
 というわけで、キャブ裾Rと、小型モータをエンジン側に搭載、という2点は最低でも加工する必要があります。他にもディテール上の違いなども指摘されているのですが、号機による補修・改造のバラつきもあるのではと思います。
 基本は、DCCでライト・サウンド・発煙を組み込もうと思っています。うまくいけば、subarashi modelさんとこのスマートカプラーの実装もやってみたいです。
 しかし、JAMに向けたモジュールのストラクチュア充実や、自動運転普及という怪しい野望?に向けたまとめもしたいので、11形の進みはゆっくりになるのかな。

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