ハンドレイ(分岐器編1)2017年09月07日 21:25

 実は最初にとりかかったのは分岐器からです。線路マイスターの稲葉氏から、50Nレール(#70に近い)の8番ポイントキットとしてハンドレイ分岐器の完成見本を預かっており、これを全面的に参考にいたしました。見本はPCB枕木方式のため、これを真鍮線に代えてアレンジしています。
 まず、実物大の図面を作成します。これはレール切り出し、組み立てにおいて、とても大事です。わたしは、短時間で済ましたかったので、市販5番分岐器の箱の図面をスキャンし、昭和12年発行の鉄道分岐器図面も参考に作成しました。フリーCADソフトなどを使う手もありますね。これを台紙にしてハンダで組み立てるので、使い捨てのため複数枚用意します。
 フログを作ります。わたしの分岐器は約5番にしたので、12度の開きとしました。そのため、6度の角度で先っぽを削ったレールを2本こさえます。t1.0の真鍮板に6度の角度で罫書き線を入れてガイド板とします。これにあわせてレールが少し頭を出す程度に、板ともどもバイスで固定します。ハンダ付けしている方もいらっしゃいます。後はヤスリでガイド板に当たるまで削ります。#55のレールなのですぐに削れます。本当は、ガイドはやすりに負けないようにもっと厚くて固い素材がよいのですが...
 今度は、ハンダ付け用のベーク板に12度の罫書き線を書いて、これをガイドに削った2本をテープなどで固定し、ハンダを流します。フログのできあがりです。