第19回国際鉄道模型コンベンション:その後 ― 2018年08月22日 00:25
土曜日は調子よかったのに、日曜日に集電不良が発生した件、自宅に持ち帰って再現テストをしてみました。会場で設営したのとまったく同じ環境・設定・車輌でテストすると...集電不良のような状態が再現できました。
土曜日と日曜日の差は...と冷静に考えると、音の小さかった4110のDCCデコーダの音設定を変更した点です。搭載しているスピーカがシュガーキューブ的なものなので、会場の音に負けていました。音質は犠牲に、裏技的な設定で爆音させたのです。
試しに線路電圧を測ってみました。オシロを持っていないので、デジタルテスターのACモードで測定です。あくまで相対的な状況を確認するもので、よい子はまねをしないように。DC12V/4.0Aアダプタを使った場合、DCCコントローラ出力で11.9V、デコーダのない線路電圧11.6V、デコーダのある線路電圧10.3-10.5V。ちょっと低いです。DC14V/1.6Aアダプタに交換すると、コントローラ出力13.9V、デコーダ線路電圧13.8Vとなり、全車両が長時間正常動作します。また、12Vの時もサウンドをOFFすると、正常動作することがわかりました。裏技音量アップで、デコーダの消費電力もアップして電圧低下を招いたようです。
今後、爆音が必要なにぎやかな会場では、14V電源で対応することにします。また、スモーク装置も考えると、発煙量が得られる14Vを標準にしてもよいかもしれません。
現場に持っていって初めてわかることって多いですね。勉強になりました。(8/22 電源アダプタの電流仕様を追記)
9200ライトをいじる(2) ― 2018年07月22日 23:50
9200のライトをさらに加工していきます。ライトと言っても、実際は焚口のチラチラ見える明かりを点けようというわけです。DCCデコーダには、Firebox Flickerなるライトモードが用意されているものが多く、この機能を使ってみたいと思っていたのです。
焚口の開閉扉を開けた状態にできるとよいのですが、完成品に加工するため、開閉扉にある丸い穴を貫通させて、その裏にLEDをセットすることにしました。火室後部はホワイトメタル製で、火室の真鍮板のステイに接着されています。Φ0.5の穴をピンバイスで6個貫通させました。
プリント基板にPカッターで溝をほった回路板に、大きめ(3mm角)の赤(左)とウォームホワイト(右)のLEDを直列に接続し、20mAのCRDをつなぎ、スーパーXで固めています。ホワイトの方は、クリアオレンジで少し赤みを増しています。
焚口の裏に両面テープで仮止めした様子をみているところです。実物がこのような見え方をしていたのかは、はなはだ怪しいです。まあ、雰囲気ということで。2色使ったので、少しは火っぽく見えるでしょうか?
9200ライトをいじる(1) ― 2018年07月19日 23:21
DCCでドライブさせるので、ライト回りもいじってみます。まずは、ダミーのヘッドライトとバックアップライトの点灯化です。
ライトに入っているプラ製のレンズをはずします。レンズ面の外縁に2箇所対称位置にΦ0.5の穴を開けます。そこに先細のピンセットの先を入れて、ドライバで回すような感じで、左右にこじってレンズの接着をはがして取り出します。このレンズは使いません。
続いて、ヘッドライト下面からΦ0.4の穴をライト内に貫通させます。フロントの場合は、煙室側にも同じように穴を開けます。
ライトは、ウォームホワイト色のチップLEDを使い、極細のポリウレタン巻線を半田付けしておきます。今回使ったのは、2色の線が最初から巻いてあり、とても使いやすかったです(写真の上側2種)。ちなみに皮膜をはがすのは、半田ゴテの先にハンダ玉をのせて、その中に線を通して皮膜を溶かします。
チップLED用の極細ポリウレタン線各種
開けた穴に、この線を通していきます。2本の先端を半田で1本にまとめておくと作業しやすいです。
ライト側の穴を通した段階
煙室内に配線を引き込んだ状態。配線は目立ちません。
穴を通した後、電流制御用CRD(2.5mA)と明るさ調整のチップ抵抗(510Ω)をプリント基板にまとめたものに接続します。
ライトレンズは、Φ3.1だったのですが、Φ3.0のプラレンズ(wave製 H-EYES1:フィギュア用の目)があったので、アクリア(木工ボンドっぽい接着剤:乾くと透明)で固定します。
チップLEDには、クリアオレンジを薄く塗って、白熱燈っぽくしましたが、非点灯のときはオレンジが目立ってしまい、今後の課題です。
消費電流は、約3mA
案の定、Φ0.4の穴をテンダーライトに開けているとき、まるいち式にドリル刃を0.5mmくらい折り込んでしまいました。塗装済みテンダーですが、ヘッドライト部を中心に塩水に浸けて、約1日かけて溶解させ、事なきを得ました。
9200走行性能改善(3)モータ調整 ― 2018年07月14日 23:30
今週はなんだかんだと夜の会が多くはかどりませんでしたが、DCCデコーダのモータ調整を追い込みました。結果、かなりのスローが効くようになりました。
モータ調整は、TSUNAMI(soundtraxx)の場合、CV209=Kp、CV210=Ki、CV212=BEMF feedback、CV213=sample period=Kd、CV214=sample apertureを使います。
DCCのデコーダは、モータをPID制御という方法でコントロールしており、上のパラメータの組み合わせで最適な状態を追い込みます。(PID制御はネットで探せばいろいろ説明が見つかります)
調整の方法は、海外サイトにも例が載っています。これらを参考につぎのように行いました。
(1)CV2=0、CV3=0、CV4=0 (デフォルト値にする)
(2)CV209=0、CV210=0 (モータは動作しないので注意)
(3)スピードステップを2~3/128にしたとき、動き出すようCV209を増加。だいたい40~60にすると動く
(4)動き出しがスムースになるようにCV210を設定。だいたい5~10くらい。
(5)CV212=140くらいにして、BEMF量を減らす。
(6)CV213,214=7くらいにしておく。
(7)(3)~(6)の調整を値を小さくする方向で調整する。場合によっては、増やすこともトライしてみる。
(8)いい感じになったら、CV3,4を調整。
(8)いい感じになったら、CV3,4を調整。
(9)ドラフトタイミングを調整。CV212を調整するとこのタイミングも再調整が必要。
デフォルトでのモータ設定 3/128ステップでの走行
モータ調整後 2/128ステップでの走行
結果、このモータの場合 CV209=10-20、CV210=3-7、CV212=135-140、CV213,214=5で、スピード1~2で動きだし、コギングも低下してスローもかなり効くようになりました。
私は、小さなpoint to pointのスペースで動かすことが多いのと、模型との視距離も短いので、スローが効いたほうが実感的に楽しめます。エンドレスでの高速走行が中心だったり、もともとスローにこだわらないのであれば、デコーダのデフォルト設定のままでもよいと思います。
フラッシュ!(3) ― 2018年05月15日 21:38
HOJCの運転会ではDSairを持ち込んで、複数台のスマホからの運転制御を試してみました。運転に夢中だったので写真がありません!
大エンドレスで編成モノを2列車、小エンドレスで単行3列車の同時運転をおこないました。スマホのセットアップはiphone、androidともに簡単にできました。長時間の動作も問題ありません。
操作性ですが、初めて使う方ばかりなので慣れが必要なようでした。自作のNORAairを持ち込んだゆうえんさんも書かれていますが、いくつか要望が出てきました。ただし、DCCはDigitraxやLENZのコントローラで親しんでいますが、スマホコントローラは今回初めて触ったという状況です。また、いわゆるスマホネイティブではないおっさん(50代以上)モデラーです。
(1)車輌を見ながら、手元を見ずにタッチパネルのスロットルを操作するには慣れが必要
メータ式のスロットルはデザイン性が高くてかっこよいのですが、操作性で考えると、もっと扱いやすいデザインもあるかもしれません(単純なスライド式とか)。また、操作感(レスポンス)が重要なスロットルと前後切り替えはハードボリューム・スイッチがほしいな、という意見もありました。
(2)スマホ画面としてはUI(ユーザインターフェース)がちょっと小さめ
ファンクションなどのボタンが小さいので、押し間違えやすい。特にあわててしまったとき。スマホ用に最適化したUIがあるといいな、と思いました。たとえば、ボタンなどは大きく。ファンクションは良く使うものを割り当て方式にして、画面上は4~5個にするとか..ただし、ipadなど8~10インチ以上のタブレットだと、現状でも問題にならないと思います。
(3)UIの位置・サイズを固定化したい
誤ってタッチすると、画面が拡大したり、URLバーがプルダウンすることがあるので、画面固定ボタンがあるとうれしいです。
とはいえ、3列車同時運転を1台のスマホでやることもできたので、ある程度人間系がすり寄ることも必要なのかもしれませんね。スマホ使いの若い人のUIに対する意見も聞いてみたいものです。
機能や動作はまったく問題ないし、スマホやタブレットが簡単にDCCコントローラになるのは大きなメリットだと思います。なので、今後のUIの進化に期待したいです。また、これからも夏JAM・秋合運などがあるので、いろいろデモと評価をしてみます。









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